筑波大学


筑波大学 生物の対策

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

  • 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。

筑波大学の生物は、教科書レベルの知識のみでは対応が難しく高いレベルの思考力が求められる問題が出題され、計算力や記述力といった幅広い実力が試される試験となっています。そんな筑波大学生物の得点力を向上させるには、試験本番での問題傾向を把握した上で、入念に対策をしていくことが欠かせません。

この記事では、筑波大学生物の攻略に必要な情報をすべて、レベルごとにお伝えしていきます。

筑波大学の生物出題傾向

例年、幅広い分野から偏りなく出題されていますが、遺伝子変異やDNAの複製メカニズムなどを含む遺伝に関する分野とホルモン分泌やタンパク質合成などを問う代謝に関する分野、神経細胞や免疫細胞を中心とした細胞分野からの出題が特に多い傾向があります。

また、全ての分野において、教科書では普通扱わないテーマの長文が問題文として頻繁に出題されています。そして、知識のみで解答できる設問ばかりでなく、実験考察型の思考力を問う問題も数多く出題されています。年度によっては、複数分野から出題されており、知識を融合させる必要のある大問が出題される場合もあります。

筑波大学生物の各問題の特徴

大問構成はこのようになっています。

  • 第1問 マーク形式及び記述式混在型設問
  • 第2問 マーク形式及び記述式混在型設問
  • 第3問 マーク形式及び記述式混在型設問
  • 第4問 マーク形式及び記述式混在型設問

記述式設問では単純な用語穴埋め問題の出題もありますが、40字程度の記述問題や説明すべき要素が複数指定されている70~80字以上の論述問題が主に出題されています。また、計算問題や描図問題も時折出題されています。それらの思考力や記述力を必要とするほとんどの問題が、実験考察問題の一部として出題されています。

筑波大生物の時間配分の例

筑波大学の生物の試験時間は60分、受験学類によっては、他の理科1科目と合わせて試験時間は120分となっています。大問ごとの小問数や記述量にばらつきがありますが、大問1題につき15分強の解答時間を要するとみておくと良いでしょう。例年、出題される小問数はそこまで多くはありませんが、複雑な考察が必要となるマーク形式の設問や、慎重に推敲しなければならない論述問題も散見されるため、試験時間にはあまり余裕はないと考えましょう。

遺伝に関する分野からの出題は難解な考察問題となることが比較的多いです。反対に、各生物の生態や各細胞の働きに関する分野からは、知識のみで解答できる小問を多く含む大問が出題されやすい傾向があるため、最初に取りかかるのがおすすめです。

自分の得意分野や良く見知った内容の大問が出題されていたなら、優先的に着手するのも良いでしょう。最後に、自分の苦手分野や、時間を要する論述問題や計算問題が多く含まれている大問の解答に移りましょう。試験時間に余裕はないため、悩みこむ考察問題があったら、他の設問の解答に移る柔軟さが必要です。

時間配分の例

00:00 自分の得意分野で、確実に得点できそうな大問(15)
00:15 知識問題がメインで、手早く解答できそうな大問(13)
00:28 ややこしい計算・考察問題が出題されており、解答に時間がかかりそうな大問(18)
00:46 自分の苦手分野に相当する大問(12)
00:58 解答できた問題の見直し(2)

60分の試験時間で生物を解答し終える時間配分を示しました。試験時間に余裕はないとはいえ、選択肢問題でのケアレスミスなどを防ぐためにも、解答できた問題の見直しをする時間は設けておきたいです。また、苦手分野の問題の解答に固執する必要はなく、他の解答しやすい問題に時間を割くと良いでしょう。

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筑波大生物で必要な学力レベル

筑波大学の生物を解答するあたって、共通テストでよく出題されるような知識は全分野において確実にしておくべきです。余裕があれば、基礎知識から派生し、最先端の研究や時事に関する話題についても、図説等を通じて確認しておくと良いでしょう。そして、基本的な知識を活用した問題演習にはより一層力を入れて取り組みましょう。論述問題や描図問題、計算問題といった幅広いタイプの演習問題の勉強をし、問題集を活用して、実験考察型の問題にも積極的に触れていきたい所です。

受験学群や年度にもよりますが、生物で6割5分以上の正答率を目指し、共通テストも含めた全教科での合格水準到達につなげていきましょう。生物が苦手な場合でも6割程度の正答率を、反対に生物を得点源にしたいのなら8割近くの正答率を目標に対策してください。医学群医学類の受験を考えている場合は、7割以上の正答率を死守するつもりで勉強しましょう。

レーダーチャート

ここでは、学習塾STRUXが使用しているレーダーチャート分析をもとに、筑波大学の生物に必要な参考書・レベルをチェックしていきます。

筑波大学のレーダーチャートはこのようになります。

筑波大学の生物のレーダーチャートはこのようになりました。全ての学習段階において、最難関レベルの非常に高い完成度が求められています。

筑波大生物が解けるようになるためのレベル別勉強法

ここからは、筑波大学の生物で合格点をとれるようになるための勉強内容をご紹介します。「これから勉強を始める!」という人は初めから進めてください。基礎に自信があって、これから筑波大学に特化していきたい!という人は途中からでもOKです。

生物の基本、教科書レベルがきちんと身についているかのチェック

学校の授業と並行して行えば、スムーズに生物の勉強をすすめることが出来ます。しかし、学習進度が遅い学校も多く、高3の冬入試ギリギリまで終わらないということもあり得ます。そのため、自発的に勉強を勧めていき、高3の夏前には遅くとも一通りの学習を終えられるようにしましょう。

これまで習った範囲の復習も含め、以下の参考書で全範囲の知識の網羅と定着を並行して行います。

「スタディサプリ」などの映像授業を活用し、教科書レベルの基本知識を盤石にしていきます。いきなり問題を解くことはできないため、まずは映像授業の視聴と付属の問題を解くことで身につけていきましょう。

「リードα」「セミナー」などは適宜学校で配布されたもので似たようなものを使っても構いません。学校で配布されない場合、中古のものの購入や市販の「エクセル生物」などを活用しましょう。問題数が多くレベルも幅広いため、知識の定着にも入試レベルへの飛躍にも最適です。

次に進むポイント

  • 生物の苦手意識が少し薄れてきた
  • 生物でどういう範囲があって、どんな問題が出るのか把握している
  • 映像授業や学校の授業の内容はすべて理解できた

筑波大入試を解くための「定石」を把握する問題演習

共通テストレベルや筑波大入試レベルの問題を解けるようになるには、知識の習得だけでは不十分で、思考力を問う幅広い系統の問題で、理解した知識を活かせるようになることが求められます。ここからは多くの頻出解法を体得していくことで、まずは入試問題を解くにあたっての対応力を身につけていきます。

夏休み中までに標準レベルの問題演習を終えて、より難度の高い問題や過去問を用いた演習への土台を固めておきましょう。

次に進むポイント

  • 「基礎問題精講」で8割以上は解ける
  • センター試験の過去問で80点くらいは取れる

筑波大入試レベルまで引き上げる!入試形式の問題で演習

定石問題の解法が身についたら、筑波大入試を見据えたスキルアップを図りましょう。入試問題は定石問題の組み合わせで出題されることが多いので、実際の入試で出題された問題をどんどん演習していきます。

基本的な参考書をやり終えたら、筑波大の過去問や筑波大形式に似た問題で仕上げていきます。筑波大学の生物で頻出される問題の傾向を身をもって知るためにも、過去問を多く解くことで、頻出問題の解答のコツを掴んでいきましょう。

  • 過去問赤本(5〜10年分)

直近10年ほどの過去問は赤本で時間を測って取り組みましょう。10月から11月にかけてある全統記述模試や全統共通テスト模試などと併せて、秋以降の仕上げに使えると良いでしょう。

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監修者|橋本拓磨

橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届ける「ストマガ」の監修を務めている。

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