- 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。
早稲田大学社会科学部の世界史は正誤判定の問題が多く、正確な知識を求められる試験です。教科書レベルの問題がほとんどですが単語の丸暗記だけでは太刀打ちできません。また出題傾向に変化が見られるためその点についても注意が必要です。そんな早稲田社会科学部の世界史だからこそきちんと傾向をつかんで必要な対策をしっかりしましょう。
この記事では、早稲田大学社会科学部の世界史の攻略に必要な情報をすべて、レベルごとにお伝えしていきます。
早稲田大学社会科学部・世界史の出題傾向
例年、早稲田大学社会科学部の世界史はマーク式のみでの出題でしたが、2021年度には30字の短文論述が1問出題されました。マーク式は標準レベルの問題が中心になっているものの、難易度が非常に高い問題も数問出題されます。時代的には古代から現代まで出ますが、近現代史がやや多い傾向にあります。地域的にはあまり偏りがありません。文化史からの出題もあるので知識の漏れがないようにしっかり対策しましょう。
早稲田大学社会科学部世界史の各問題の特徴
大問構成はこのようになっています。
- 第1問 単答問題
- 第2問 単答問題
- 第3問 単答問題
- 第4問 単答問題
正誤判定や年代整序、空欄補充のような記号で答える単答問題が中心となっています。
単答問題
単答問題は全てマーク式です。特に正誤判定が多くなっており、難易度は教科書レベルのものがほとんどです。「適切なものを選びなさい」と「適切でないものを選びなさい」の両方パターンが出るので問題文を見落とさないように注意しましょう。年代整序は通史理解が鍵になります。空欄補充ではやや細かい知識が聞かれる場合もありますが、基本的には教科書に載っている単語が問われるので基礎知識をしっかり固めておきましょう。
論述問題
2020年度までは社会科学部の世界史は全てマーク式でしたが、2021年度に30字の短文論述が1問出題されました。難易度としては基本レベルです。今後の出題傾向の変化に注意しましょう。
早稲田大学社会科学部世界史の時間配分の例
社会科学部の世界史の試験時間は60分で、大問は4つ、小問は全部で40問程度です。各大問15分を目安に解いていきましょう。マーク式とはいえ、問題数が多いので1問あたりにかけられる時間はあまり多くありません。正誤判定では選択肢をしっかり読み込む必要がありますが、時間をとられすぎないように注意しましょう。また短文論述はマークより時間がかかるので、試験開始時に短文論述があるかどうか確認しておくことをおすすめします。
時間配分の例
00:00 | 第1問 単答問題(15) |
00:15 | 第2問 単答問題(15) |
00:30 | 第3問 単答問題(15) |
00:45 | 第4問 単答問題(15) |
正誤判定、短文論述は比較的時間がかかるのでなるべく他の問題をスピーディーに解くようにしましょう。
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早稲田大社会科学部世界史で必要な学力レベル
レーダーチャート
ここでは、学習塾STRUXが使用しているレーダーチャート分析をもとに、早稲田大社会科学部の世界史に必要な参考書・レベルをチェックしていきます。
社会科学部のレーダーチャートはこのようになります。
早稲田大社会科学部の世界史のレーダーチャートはこのようになりました。通史理解・単語暗記で特に高い完成度が求められます。参考書をうまく活用して知識を固めましょう。
通史理解
通史理解はレベル5。社会科学部では各国史だけでなく、政治史や文化史のような特定のテーマに沿った歴史の流れも出題されます。教科書だけでなく資料集の年表なども活用することでテーマごとの歴史についての理解が深まるはずです。年代整序問題もあるので重要年代については覚えておくようにしましょう。
単語暗記
単語暗記はレベル5。教科書に載っていないような難しい単語が出る場合もありますが、まずは他の受験生が解ける問題をしっかり正解することが大切です。教科書レベルの単語の知識を完成させて、余力があれば用語集に載っている単語を覚えるようにしましょう。
短文論述
短文論述はレベル3。社会科学部の問題は基本的に全てマーク式です。ただし2021年度の短文論述の出題を機に問題の形式が変化することも考えられます。余裕があれば、基本的な短文論述の練習をしておくことをおすすめします。
早稲田大学社会科学部の世界史が解けるようになるためのレベル別勉強法
ここからは、早稲田大学社会科学部の世界史で合格点をとれるようになるための勉強内容をご紹介します。「これから勉強を始める!」という人ははじめから進めてほしいですし、ある程度基礎はできている!これから早稲田大学社会科学部に特化していきたい!という人は途中から読み進めてもOKです。
世界史の基礎の基礎を固めよう
世界史に苦手意識があるという人は、まずその苦手を払拭するため、世界史の全体像を理解することから始めるべきです。以下のチェックリストに当てはまる場合は、まず1番基本的な問題集から取り組むようにしましょう。
- 教科書に載っている内容を正直ほとんど理解できていない
- 世界史に苦手意識がある
- 学校の授業についていけず、テストでも赤点ギリギリ
これらに1つでも当てはまる場合は、以下の参考書からスタートしましょう。
この参考書は、中高で習う世界史を短時間で一通り復習できるものです。いきなり細かい知識を覚えようと思っても頭に入らないので、まずは世界史という科目を知るところから始めましょう。
先程のチェックリストに当てはまらない場合は次のレベル、映像授業などを通した教科書レベルの内容理解と復習に進みましょう。
「スタディサプリ」などの映像授業を活用し、まずは歴史の流れを確認していきます。それぞれの時代・地域の重要な用語を確認しながら勉強を進めていきましょう。
また、始めから一問一答で演習するとただの単語の丸暗記になり、実践問題で知識を生かせなくなってしまいます。歴史の流れの復習も兼ねて、単語を覚える時には穴埋め形式の問題集がおすすめです。
次に進むポイント
- 世界史の苦手意識が少し薄れてきた
- 細かい単語は覚えていなくても、世界史の歴史の流れ全体や出来事はすべて把握できた
- 映像授業や学校の授業の内容はすべて理解できた
実践問題で力をつけよう
早稲田大入試や共通テストレベルの問題を解けるようになるには、語句や歴史の流れについての知識があるだけでは不十分です。ここからは問題演習を重ねて、定石問題の解き方を身に着けていきましょう。問題を解くことでさらに知識が定着します。
夏頃には問題演習をできるレベルまで知識を固めておきましょう。
正誤問題や年代整序の練習にはセンター試験の過去問も便利です。
- 単語暗記センター試験過去問
次に進むポイント
- 共通テストレベルの問題が解ける
- 一問一答にスムーズに答えられる
早稲田大社会科学部の世界史で合格点を取るための総仕上げ
定石問題が身についたらいよいよ入試問題で総仕上げです。実際の入試問題のレベル感や時間配分などを確認しましょう。
基本的な参考書をやり終えたら、早稲田社会科学部の過去問や似た形式の問題で最後の仕上げをします。
直近10年ほどの過去問は赤本で時間を測って取り組みましょう。社会科学部の世界史は問題数が多いので解くスピードが重要です。