- 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。
早稲田大学人間科学部の世界史は問題数が多く、スピード勝負の試験です。問題自体の難易度は教科書レベルですが、自分が持っている知識を即座に引き出せるようにしておかなければならないため一筋縄ではいきません。また出題傾向がよく変わるため、過去問の分析は不可欠です。
この記事では、早稲田大学人間科学部の世界史の攻略に必要な情報をすべて、レベルごとにお伝えしていきます。
早稲田大学人間科学部・世界史の出題傾向
例年、早稲田大学人間科学部の世界史ではマーク式の問題のみが出題されています。非常に難しい問題も数問出ますが、基本的にはほとんどが教科書レベルの問題です。時代的には古代から現代まで出題されますが、現代史の出題が増加傾向にあります。地域的にも偏りはありません。問題の内容は正誤判定が中心で、その他に空欄補充や年代整序になっています。
早稲田大学人間科学部世界史の各問題の特徴
大問構成はこのようになっています。
- 第1問 単答問題
- 第2問 単答問題
- 第3問 単答問題
- 第4問 単答問題
大問4つ全てが記号で答える単答問題になっています。
正誤判定については細かい知識を問うものがしばしば出題されます。選択肢の中に分からないものがあっても落ち着いて消去法で解くことが大切です。空欄補充は基本レベルの問題がほとんどなので取りこぼしがないように注意しましょう。年代整序を解くためには、出来事の時系列を正確に覚えている必要があります。年号は一気にまとめて覚えようとすると大変なので、普段から年号を意識して勉強することが大切です。また最近では時事的な知識を問う問題も出ているので日頃からニュースを見るように心がけましょう。
早稲田大学人間科学部世界史の時間配分の例
人間科学部の世界史の試験時間は60分で、大問は4～5個、小問は50問前後になっています。基本的には小問1つあたり1分程度のペースで解いていくことになります。マーク式がほとんどとはいえ、問題数が多いので分からない問題があってもそこにこだわりすぎず、テンポよく解いていくことが大切です。
時間配分の例
| 00:00 | 第1問 単答問題(15) |
| 00:15 | 第2問 単答問題(15) |
| 00:30 | 第3問 単答問題(15） |
| 00:45 | 第4問 単答問題(15） |
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早稲田大人間科学部世界史で必要な学力レベル
レーダーチャート
ここでは、学習塾STRUXが使用しているレーダーチャート分析をもとに、早稲田大人間科学部の世界史に必要な参考書・レベルをチェックしていきます。
人間科学部のレーダーチャートはこのようになります。
早稲田大人間科学部の世界史のレーダーチャートはこのようになりました。通史理解と単語暗記で高い完成度が求められます。
教科書や参考書を利用して基本知識をしっかり固めましょう。
通史理解
通史理解はレベル5。年代整序の問題は出題内容が比較的細かいものになっています。出来事の前後関係がうろ覚えの状態では解くことができません。さまざまな出来事を時系列に沿って理解することを心がけましょう。
年表を確認する癖をつけておくことで通史理解が深まります。
単語暗記
単語暗記はレベル5。教科書に出てくる太字の用語は確実に覚えておきましょう。用語集を利用することでさらに単語暗記の完成度を高めることができます。近現代史の単語については特に重点的に対策しておくと良いでしょう。
早稲田大学人間科学部の世界史が解けるようになるためのレベル別勉強法
ここからは、早稲田大学人間科学部の世界史で合格点をとれるようになるための勉強内容をご紹介します。「これから勉強を始める！」という人ははじめから進めてほしいですし、ある程度基礎はできている！これから早稲田大学人間科学部に特化していきたい！という人は途中から読み進めてもOKです。
世界史の基礎の基礎から固めるカリキュラム
世界史に苦手意識があるという人は、まずその苦手を払拭するため、世界史の全体像を理解することから始めるべきです。以下のチェックリストに当てはまる場合は、まず一番基本的な問題集から取り組むようにしましょう。基礎を固めておくことでその後の問題演習がスムーズに進みます。
- 教科書に載っている内容や学校の授業を正直ほとんど理解できていない
- 世界史がそもそも苦手
- 学校の授業を全然聞いていなくて、テストでも赤点ギリギリ
これらに一つでも当てはまる場合は、以下の参考書からスタートしましょう。
この参考書は、中高で習う世界史のざっくりした内容を短時間で復習できるものです。本格的な勉強は高校2年生の後半からのスタートでいいですが、問題演習に取り掛かる前の準備として早めに始めるようにしましょう。
先程のチェックリストに当てはまらない場合は次のレベル、映像授業などを通した教科書レベルの内容理解と復習に進みましょう。
「スタディサプリ」などの映像授業を活用し、まずは歴史の流れを確認していきます。それぞれの時代・地域の重要な出来事を中心に通史理解を深めましょう。講義動画を見たら必ずセットで確認問題を解くようにします。
また、始めから一問一答で演習するとただの単語の丸暗記になり、実践問題で知識を生かせなくなってしまいます。単語を覚える際には穴埋め形式の問題集がおすすめです。
次に進むポイント
- 世界史の苦手意識が少し薄れてきた
- 細かい単語は覚えていなくても、世界史の歴史の流れ全体や出来事はすべて把握できた
- 映像授業や学校の授業の内容はすべて理解できた
早稲田大人間科学部入試の問題を解けるようになるためにレベルを上げていこう
早稲田大入試や共通テストレベルの問題を解けるようになるには、語句や歴史の流れについての知識があるだけでは不十分です。ここからは問題演習を重ねて、定石問題の解き方を身に着けていきましょう。
夏頃にはこのステップに進んでいるのが理想的です。
正誤問題や空欄補充、年代整序の練習にはセンター試験の過去問も便利です。
- 単語暗記センター試験過去問
次に進むポイント
- 共通テストレベルの問題が解ける
- 一問一答にスムーズに答えられる
早稲田大人間科学部の入試に向けた総仕上げ
定石問題の解き方はここまでで身についたはずなので、あとは早稲田大人間科学部の入試のレベルまで知識の完成度を高めるだけです。
基本的な参考書をやり終えたら、早稲田大人間科学部の過去問や似た形式の問題で最後の仕上げをします。
直近10年ほどの過去問は赤本で時間を測って取り組みましょう。問題数が多いため時間配分の感覚をしっかりつけておくことが大切です。
