- 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。
中央大学法学部の世界史の試験は知識の正確性を問われる試験で、正誤問題が多いという特徴があります。出題形式もマーク式、記述式、短文論述があるため、多様な問題形式に対応できるようにしっかり対策をしておく必要があります。
この記事では、中央大学法学部法律学科の世界史の攻略に必要な情報をすべて、レベルごとにお伝えしていきます。なお、中央大学の世界史は学部によって問題の内容や形式が異なるので注意してください。
中央大学・世界史の出題傾向
例年、中央大学の世界史はマーク式、記述式、短文論述での出題があります。問われる知識は教科書のレベルのものですが、消去法が使えないタイプの正誤判定があり、正確な知識がなければ太刀打ちできません。地域・時代ともにあまり偏りがないため、全体を満遍なく勉強しておくことが大切です。政治、経済、文化など特定のテーマに沿った問題も出題されるため、資料集などを活用してテーマ史の理解も深めておきましょう
中央大世界史の各問題の特徴
大問構成はこのようになっています。
- 第1問 マーク式問題、記述式問題
- 第2問 マーク式問題、記述式問題
- 第3問 マーク式問題、記述式問題
- 第4問 マーク式問題、記述式問題
2019年までは大問が3つでしたが、2020年・2021年は大問が4つでした。短文論述は基本的に大問1つにつき1個ですが、短文論述がない大問もあります。
マーク式問題
マーク式では空欄補充、正誤判定、問いに対して単語を選んで答える単答問題が出題されます。空欄補充と単答問題は標準的なレベルのもので難易度は高くありません。正誤判定については選択肢の中から誤っているものを1つ選ぶ形式のものだけでなく、それぞれの文章について正しいか誤っているかを判定する形式のものがあります。後者のタイプの場合は消去法が通用しないため、難易度がやや高くなります。
記述式問題
記述式問題はシンプルな一問一答形式で出題されます。問題の内容も教科書レベルなので確実に正解するようにしましょう。
短文論述
短文論述では20字~40字程度で答える問題が出題されます。教科書を読んでいれば答えられる問題がほとんどです。自分の知識を短い字数でまとめられるように、参考書などでトレーニングをしておきましょう。
中央大学世界史の時間配分の例
中央大学の世界史の試験時間は60分で、大問は4つあるので大問1つあたり15分のペースで解いていくことになります。小問数は50問となっているので1問あたりに欠けられる時間は1分程度です。短文論述は他の問題よりも時間がかかるので、マーク問題をなるべく早く解くことで時間に余裕を作るようにしましょう。
時間配分の例
00:00 | 第1問 マーク式問題、記述式問題(15) |
00:15 | 第2問 マーク式問題、記述式問題(15) |
00:30 | 第3問 マーク式問題、記述式問題(15) |
00:45 | 第4問 マーク式問題、記述式問題(15) |
問題数が多いため、分からない問題があるときは一旦飛ばして後回しにしましょう。
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中央大学世界史で必要な学力レベル
レーダーチャート
ここでは、学習塾STRUXが使用しているレーダーチャート分析をもとに、中央大学法学部法律学科の世界史に必要な参考書・レベルをチェックしていきます。
中央大学のレーダーチャートはこのようになります。
中央大学の世界史のレーダーチャートはこのようになりました。通史理解と単語暗記で特に高い完成度が求められます。短文論述についても基礎をしっかり固めましょう。
通史理解
通史理解はレベル5。各地域から満遍なく出題されるのでそれぞれの地域の通史をしっかり頭に入れておくようにしましょう。各国史だけでなくテーマ史も出題されるため、資料集の年表などで歴史の流れを一通り確認しておく必要があります。
教科書や資料集を活用し、細かい出来事も含めて歴史の流れを理解するようにしましょう。
単語暗記
単語暗記はレベル4。基本的には教科書レベルの知識が問われるので、教科書の太字の語句は確実に押さえておきます。記述問題で漢字間違いをしないように、単語は正確に覚えるようにしましょう。
短文論述
短文論述はレベル3。教科書の内容が理解できていれば十分解くことができます。中央大学の世界史は小問数が多いので、短い時間で書けるように練習しておきましょう。
中央大学世界史が解けるようになるためのレベル別勉強法
ここからは、中央大の世界史で合格点をとれるようになるための勉強内容をご紹介します。「これから勉強を始める!」という人ははじめから進めてほしいですし、ある程度基礎はできている!これから中央大に特化していきたい!という人は途中から読み進めてもOKです。
世界史の全体像を理解しよう
世界史に苦手意識がある人はまず基礎の基礎からしっかり学んでいきましょう。基礎を確実に固めておくことでこの後の問題演習がスムーズに進みます。
- 教科書に載っている内容や学校の授業を正直ほとんど理解できていない
- 世界史に苦手意識がある
- 学校の授業についていくことができず、テストも赤点ギリギリ
これらに一つでも当てはまる場合は、以下の参考書からスタートしましょう。
この参考書は、中学と高校で学ぶ世界史の大まかな内容を短い時間で復習することができるものです。授業の予習復習もかねて何周か読んでおきましょう。高3からは問題演習に取り掛かりたいので、高2のうちにこのステップは済ませておきます。
先程のチェックリストに当てはまらない場合は次のレベル、映像授業などを通した教科書レベルの内容理解と復習に進みましょう。
「スタディサプリ」などの映像授業を活用し、世界史の基本レベルの知識を確認していきます。この段階で教科書に載っている太字の語句については一通り確認しておきましょう。講義の映像を見るだけでなく、セットになっている確認問題も必ず解くようにします。
また、始めから一問一答で演習すると単語の丸暗記になってしまいます。歴史の流れの復習も兼ねて単語を覚えるには穴埋め形式の問題集がおすすめです。
次に進むポイント
- 世界史の苦手意識が少し薄れてきた
- 細かい単語は覚えていなくても、世界史の歴史の流れ全体や出来事はすべて把握できた
- 映像授業の内容を理解し、確認問題も解けた
定石問題の解法を身に着けよう。
中央大入試や共通テストレベルの問題を解けるようになるには、通史や単語を暗記しているだけでは不十分です。ここからは実際に問題を解いて、知識を応用的に使う練習をしていきます。
高3の夏前にはこの段階に進んでいるようにしましょう。
論述問題の演習をするときには、字数が少なめのものを解くようにすると中央大入試の対策に役立ちます。
センター試験の過去問もマーク式の問題に慣れるのに役立ちます。
- 単語暗記センター試験過去問
次に進むポイント
- 共通テストレベルの問題が解ける
- 教科書レベルの知識は完璧になった
中央大入試で合格点を取るための最後の仕上げ
実践練習で問題の解き方は身についたはずなので、いよいよ入試本番に備えて総仕上げをしていきます。ここからは入試問題を解くことで、教科書のレベルを超えるような知識もインプットしていきます。
基本的な参考書をやり終えたら、中央大の過去問や中央大形式に似た問題で仕上げていきます。実際に問題を解いてみることで難易度や問題の形式を改めて確認することができます。
過去問を解くときには必ず時間を計るようにしましょう。また、答え合わせをする際には解答だけでなく解説もじっくり読むようにしましょう。