- 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。
青山学院大学の国語は、他大学と比べると少し点を取りやすい問題となっています。したがって、国語をおろそかにすると合格が大きく遠のくことになってしまいます。必要な対策をしっかり行っていくことで、高得点を取れるようになりましょう。
この記事では、青山学院大学英語の攻略に必要な情報をすべて、レベルごとにお伝えしていきます。
青山学院大学では、2021年度に大規模な入試改革がありました。その影響で、「国語」の試験を課す学部が大幅に減少し、「総合問題」を課すようになりました。国語力や歴史・政治経済の知識、数学的素養などを同時に問うような問題が出題されるようです。
そのような学部の例としては、総合文化政策学部、国際政治経済学部、法学部などが挙げられます。これらはサンプル問題や2021年度入試の過去問を見て傾向を掴んでおきましょう。
今回は引き続き国語の出題がある2020年度・全学部日程の問題を代表として解説します。
青山学院大学の国語出題傾向
青山学院大学の国語は、現代文(評論)2題で構成されています。文章はA4用紙3~4枚程度で、それほど長くはありません。
出題内容は、空欄補充や傍線部の解釈、抜き出しなど多岐にわたります。
青山学院大学国語の各問題の特徴
大問構成はこのようになっています。
- 第1問 現代文(評論)
- 第2問 現代文(評論)
- 第3問 古文
第1問:現代文(評論)
A4用紙3~4枚程度の文章が出題されます。全ての問題がが選択式で、空欄を補充したり、傍線部について答えたりする問題が並びます。
選択肢はどれも短いため、素早く解答して見直しも行い、高得点を狙いたいところです。
第2問:現代文(評論)
こちらでも、A4用紙3~4枚程度の文章が出題されます。全問が選択式で、空欄を補充したり、傍線部について答えたりする問題なのは第1問と変わりません。
第1問と同じく選択肢はどれも短いですが、文章が少し難しくなっているため、より読解力が問われます。
第3問:古文
日本文学科・史学科・比較芸術学科を志望する場合のみ解くことになります。全問選択式なので、現代語訳を正確に行う必要はなく、問題の難易度はそれほど高くありません。
しっかりと古文対策を行えば満点も狙えるため、ここを得点源にできれば合格に大きく近づきます。
青山学院大学国語の時間配分の例
青山学院大学の国語では、大問2~3個を70分で解くことになります。難易度や文章・選択肢の長さを考えれば、共通テストよりもかなり余裕があります。
とはいっても、片方の大問に時間を使いすぎると、もう片方で大量失点しがちです。時間配分の目安は設定するようにしましょう。
時間配分の例※古文がない場合
00:00 | 第1問 現代文・評論(30) |
00:30 | 第2問 現代文・評論(30) |
00:60 | 見直し(10) |
かなりの高得点が要求される試験ですので、見直しも欠かさず行いましょう。
学習塾STRUXではこれらの勉強計画を
□ 受験生の今の成績に合わせて
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青山学院大国語で必要な学力レベル
青山学院大の国語で確実に高得点が取れるようになるために、まずは問題の分析から行いましょう。力を入れて勉強するべきポイントを把握しておくことが大切です。
レーダーチャート
ここでは、学習塾STRUXが使用しているレーダーチャート分析をもとに、青山学院大の国語に必要な参考書・レベルをチェックしていきます。
青山学院大学のレーダーチャートはこのようになります。
※・・・日本文学科・史学科・比較芸術学科のみレベル4。それ以外ならレベル0
青山学院大学の国語のレーダーチャートはこのようになりました。高得点を狙うには、高い読解力を要求されます。
古文があるかないかで、国語対策が大きく変わってきます。
現代文
現代文はレベル4。全問選択式とはいえ、文章そのものがかなり難しいため、現代文の力がないと太刀打ちできません。
特に、ほとんどの受験生が古文を解かないので、現代文一本勝負になります。そのことを考慮すれば、共通テスト以上の対策が必要でしょう。
古文単語
古文単語はレベル4。使用される文章には、レベルの高い単語も登場します。古文単語帳を何度も読み込み暗記していないと、読解に大きな支障が出て、大量失点につながります。
現代語訳は出題されないため、訳出対策は必要ありませんが、古文単語帳を完璧にしないといけないことに変わりはありません。
古文文法
古文文法はレベル4。青山学院大の国語では、文法知識を直接問う問題は出題されません。しかし、主従関係や文章の流れをつかむ上で、文法知識は必須となります。
助動詞や敬語をはじめとして、各種文法事項を暗唱できるようにしておけば安心できます。
古文読解
古文読解はレベル4。ですが、古文の読解力を純粋に試すような問題は非常に少ないですので、多少読解力が弱くても暗記でしのぐことはできます。しかし読解力があれば、意味がぼんやりとしかとれなかった箇所でも得点することができるようになるので、大きく有利になります。
漢文句法・漢文読解
漢文は出題されないため、漢文句法・漢文読解のレベルは0です。
青山学院大学国語が解けるようになるためのレベル別勉強法
ここからは、青山学院大学の国語で合格点をとれるようになるための勉強内容をご紹介します。「これから勉強を始める!」という人ははじめから進めてほしいですし、ある程度基礎はできている!これから青山学院大学に特化していきたい!という人は途中から読み進めてもOKです。
古文→現代文の順に基礎固めから
古文の必要な日本文学科・史学科・比較芸術学科では、古文から受験対策を始めていきます。まずはこの2つで古文の学習をスタートさせましょう。
「マドンナ古文単語230」をまずは3周しましょう。7~8割暗記できている状態になれば良い感じです。古文文法についてはスタディサプリをすべて見て、助動詞や敬語を暗唱しながら暗記しましょう。
暗唱は比較的ラクなのに、知識の定着度が高くなるのでおすすめです。これからのステップでも積極的に活用していきましょう。
現代文の対策も始めていきます。現代文は全学部で必要になりますので、欠かさず取り組みましょう。
- 現代文高校現代文をひとつひとつわかりやすく。
1周では力不足感が否めないので、2周して次のステップに進むのが良いでしょう。
また、センター試験の現代文で既に70点近くとれる場合は、「わかりやすく」はパスしても構いません。
ここまでを高1の間に終わらせられると良いペースです。遅くても高2夏までにはこのステップを終わらせましょう。
次に進むポイント
- (古文が必要な場合)助動詞の表に載っている「接続」「意味」「活用」をすべて覚えた
- (古文が必要な場合)動詞の活用をすべて覚えた
- (古文が必要な場合)古文単語帳を3周し、7~8割を暗記している
- 「わかりやすく」を2周した(またはセンター現代文7割)
暗記を活かした問題演習で効果的に実力をつけていく
前のステップで暗記した内容を「マドンナ入試解法」でアウトプットすることで、知識の定着と応用力UPが両方期待できます。
暗記できていなかった事項が見つかった時は、単語帳やスタディサプリでもう一度確認し、別のノートにまとめると効果的です。
このノートは、自分の弱点が詰まった、自分専用の参考書になるのでおすすめです。
青山学院大学の古文の難易度を考慮すると、「マドンナ入試解法」は2周がおすすめです。しかし、出てくる解法は全て暗記するようにしましょう。
また、「マドンナ古文単語」をこのステップで完璧にしておくと、これからの古文の学習がさらに効率的になります。
現代文は、早速センター試験の過去問を使っていきます。
センター試験の過去問は本試験・追試験それぞれあるため非常に数が多いので、この時期から解いていっても問題ありません。
- 現代文センター試験過去問
- 現代文河合入試漢字マスター1800+
テキトーに取り組むのではなく、解答・解説をよく読んで理解すること。解説と自分の考えを照らし合わせるのが、得点力UPに必要不可欠なのです。
このステップでは、10~15回分をこなしましょう。
ここまでを高3になる直前までに終わらせましょう。
次に進むポイント
- (古文が必要な場合)品詞分解がスムーズにできるようになった
- (古文が必要な場合)「マドンナ入試解法」の問題を全て解ける・解法を全て覚えている
- (古文が必要な場合)古文単語帳の内容を9割以上暗記している
- センター現代文を10~15回分解き、解説も確認した
共通テストレベルの古文・現代文対策で得点力大幅アップ!
青山学院大の国語は共通テストレベルと同じくらいなので、共通テストを攻略できれば合格に非常に近くなります。
このステップでは、「古文満点のコツ」「システム現代文バイブル編」を完璧にして、共通テストの得点力をどんどん伸ばしていきましょう。
「ステップアップノート30」をまずは2周して、古文知識の抜けを確認しましょう。前のステップと同様、抜けがあれば確認し、ノートにまとめて暗記し直します。
「古文満点のコツ」にしっかりと取り組めば、共通テストでの失点を大幅に減らすことができます。このページを参考に取り組むのがおすすめです。
「システム現代文」を2周し、重要だと思ったところにはふせんを貼りましょう。そこを何度も見直すことで、さらに力がつきます。
古文が必要ない場合、国語の得点は現代文が全て握ることになります。現代文対策には特に力を入れましょう。
ここまでを高3の10月にできていれば良いペースです。
次に進むポイント
- (古文が必要な場合)センターや共通テストの古文を8割程度正解できる
- 「システム現代文」を2周した
青山学院大実戦レベルの演習で仕上げをする
これまでつけてきた知識の集大成として、「マドンナ古文」に取り組みましょう。知識を読解に活かすために必要な参考書なので、集中して取り組みましょう。
テキストを2周し、解説もしっかり読みます。大事だと思ったところはふせんを貼ったり別のノートにまとめたりして、何回も読み直しましょう。そうすることで、少しづつ知識が頭に入り、定着していきます。
このステップでは、センター試験の過去問を毎日1問ずつ解いていき、実力を積み上げていきましょう。古文が必要な場合のみ、古文の過去問に取り組みます。
- 古文読解センター試験過去問
- 現代文センター試験過去問
このステップのセンター演習では、8割以上が目標です。古文は満点、現代文は2ミスで85/100点くらい取れると青山学院大対策はできていると言えるでしょう。
最後の仕上げとして、過去問を解きましょう。中古の赤本などを入手して、5年分以上解けると良いです。
- 過去問赤本(5年分)
青山学院大学の国語は試験時間が長いですが、だらだらと解いていると、本番で思いもよらず失敗しかねません。必ず時間を測り、本番と同じ時間配分で取り組みましょう。