- 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。
青山学院大学の世界史の試験は知識の正確さが問われる試験で、マーク式、記述式、論述式での出題があります。また後回しにしがちな文化史からの出題も多くなっているため、出題傾向を理解してしっかり対策をしておくことが大切です。
この記事では、青山学院大学のなかでも代表して「文学部史学科」の世界史の攻略に必要な情報をすべて、レベルごとにお伝えしていきます。なお青学の世界史は学部や受験方式によって問題の内容や形式が異なるので注意してください。
青山学院大学・世界史の出題傾向
例年、青学の世界史はマーク式、記述式、論述式での出題があります。問われる知識は教科書レベルのものですが、正誤判定問題が出題されるため、教科書の内容は確実に押さえておかなければなりません。また、記述問題もあるため語句を正確に書けるようにしておくことが大切です。地域的には欧米と中国がやや多くなっており、時代的には近現代がやや多い傾向にあります。文化史からも多く出題されています。
青山学院大世界史の各問題の特徴
大問構成はこのようになっています。
- 第1問 マーク式問題
- 第2問 マーク式問題
- 第3問 記述式問題
- 第4問 論述問題
例年マーク式が2題、記述式と論述が1題ずつになっています。
マーク式問題
マーク式問題では空欄補充、正誤判定、年代整序、問いに対して語句を答える単答問題が出題されます。空欄補充と単答問題は基礎的なものがほとんどなので、落ち着いて確実に点数を取りましょう。年代整序を解けるようにするためには通史をしっかり理解しておく必要があります。正誤判定は選択肢をしっかり読んで消去法で解いていきましょう。
記述式問題
記述式問題では空欄補充と単答問題が出題されます。問われる語句はそれほど難しいものではありませんが、書き間違いがないように注意しましょう。また年号を答えさせる問題が出る場合もあるので、重要な出来事の年号については覚えておくと良いでしょう。
論述問題
論述問題は選択問題で、2問あるうちどちらか一方を選んで答える形になっています。字数は350字程度で指定語句がついています。問題文が短いため、指定語句からヒントを見つける必要があります。
青山学院大学世界史の時間配分の例
青山学院大学の世界史の試験時間は90分で、大問は4つあるので大問1~3をそれぞれ20分程度で解き、論述問題を30分程度で解きます。マーク式は問題数が多くなっているため、分からない問題がある時は一旦飛ばして、最後に余った時間で解くようにしましょう。
記述問題や論述問題では焦って字が雑にならないように注意しましょう。
時間配分の例
00:00 | 第1問 マーク式問題(20) |
00:20 | 第2問 マーク式問題(20) |
00:40 | 第3問 記述式問題(20) |
01:00 | 第4問 論述問題(30) |
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青山学院大学世界史で必要な学力レベル
レーダーチャート
ここでは、学習塾STRUXが使用しているレーダーチャート分析をもとに、青山学院大学文学部史学科の世界史に必要な参考書・レベルをチェックしていきます。
青山学院大学のレーダーチャートはこのようになります。
青山学院大学の世界史のレーダーチャートはこのようになりました。通史理解と単語暗記で特に高い完成度が求められます。
通史理解
通史理解はレベル5。欧米と中国は出題が多くなっているので特に重点的に勉強しておきましょう。また、文化史についても語句を暗記するだけでなく時代背景とからめて流れを理解しておくことが大切です。
単語暗記
単語暗記はレベル5。教科書レベルの知識が問われるので、教科書に出てくる語句は確実に抑えておきましょう。地図問題も出題されるため、地名は場所とセットで覚えておく必要があります。
短文論述
短文論述はレベル3。短文論述は限られた字数の中で、自分の知識を簡潔にまとめることが大切です。参考書などを活用して短文論述の練習をしておきましょう。
論述
論述はレベル4。350字程度の論述では1問の中で答えなければいけない内容が多くなります。問いに対して過不足なく答えることが大切です。短文論述と同様に問題演習を重ねて力をつけましょう。
青山学院大学世界史が解けるようになるためのレベル別勉強法
ここからは、青学の世界史で合格点をとれるようになるための勉強内容をご紹介します。「これから勉強を始める!」という人ははじめから進めてほしいですし、ある程度基礎はできている!これから青学に特化していきたい!という人は途中から読み進めてもOKです。
まずは世界史の全体像を理解しよう
世界史に苦手意識がある人はまず世界史という科目の全体像を理解しましょう。世界史がどのような科目か知ることで苦手意識も薄まるはずです。
- 教科書に載っている内容や学校の授業を正直ほとんど理解できていない
- 世界史に苦手意識がある
- 学校の授業についていくことができず、テストも赤点ギリギリ
これらに一つでも当てはまる場合は、以下の参考書からスタートしましょう。
この参考書は、中学と高校で学ぶ世界史の大まかな内容を短い時間で復習することができるものです。授業の予習復習もかねて2年生のうちに何周か読んでおきましょう。
先程のチェックリストに当てはまらない場合は次のレベル、映像授業などを通した教科書レベルの内容理解と復習に進みましょう。
「スタディサプリ」などの映像授業を活用し、世界史の基本レベルの知識を確認していきます。この段階で教科書に載っている重要な語句については一通り確認しておきましょう。講義の映像を見るだけでなく、セットになっている確認問題も合わせて解くようにします。
また、始めから一問一答で演習すると単語の丸暗記になってしまいます。歴史の流れの復習も兼ねて、単語を覚える際には穴埋め形式の問題集を使うようにしましょう。
次に進むポイント
- 世界史の苦手意識が少し薄れてきた
- 細かい単語は覚えていなくても、世界史の歴史の流れ全体や出来事はすべて把握できた
- 映像授業の内容を理解し、確認問題も解けた
実践問題で力をつけよう
青学入試や共通テストレベルの問題を解けるようになるには、通史や単語を暗記しているだけでは不十分です。過去問演習をする前に定石問題の解法を身に着けておきます。
単語暗記をする際には漢字を間違えて覚えないように注意しましょう。
高3の夏前にはこの段階に進んでいるようにしましょう。
センター試験の過去問もマーク式の問題に慣れるのに役立ちます。
- 単語暗記センター試験過去問
次に進むポイント
- 共通テストレベルの問題が解ける
- 教科書レベルの知識は完璧になった
青学入試で合格点を取るための総仕上げ
実践練習で問題の解き方は身についたはずなので、いよいよ青学大入試本番に備えて総仕上げをしていきます。ここからは入試問題を解くことを通じて時間配分や問題の難易度を確認しましょう。
基本的な参考書をやり終えたら、青学の過去問や青学形式に似た問題で仕上げていきます。実際に問題を解いてみることで難易度や問題の形式を改めて確認することができます。
過去問を解くときには必ず時間を計るようにしましょう。また答え合わせをする際には語句の書き間違いや漢字間違いがないか細かくチェックしてください。