- 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。
明治大学の国語は試験時間が短く、高い国語力を要求してきます。必要な対策をしっかり行っていくことで、高得点を取れるようになりましょう。
この記事では、明治大学英語の攻略に必要な情報をすべて、レベルごとにお伝えしていきます。
※商学部の問題を代表として解説します。
明治大学の国語出題傾向
明治大学の国語は、現代文(評論)2問と、古文で構成されています。
現代文の文章はA4用紙4枚程度で、古文はA4用紙1枚半程度です。文章の長さのわりに試験時間はわずか60分しかないので、素早く読解することが重要です。
また、文学部では漢文が出題されます。法学部では、小問に少しだけ漢文が出題される年があります。
明治大学国語の各問題の特徴
大問構成はこのようになっています。
- 第1問 現代文(評論)
- 第2問 現代文(評論)
- 第3問 古文
例：第1問：現代文(評論)
A4用紙4枚程度の文章が出題されます。記号問題が多いですが、20字程度の短めの記述問題や、漢字の書き取りも出題されます。
選択肢の文章は短いので、手早く間違い選択肢を発見し、スラスラ解いていかないと時間に間に合いません。
例：第2問：現代文(評論)
第1問と同じようなタイプの文章と問題が続きます。こちらの大問では、接続詞の問題や文学史の問題が出題されます。
他教科との兼ね合いを考えて、文学史の対策をするかどうかを決める必要があります。
第3問：古文
A4用紙1枚半の文章が出題されます。長めなので、最後まで人物関係を理解して読めるように、徹底した古文対策が必要です。
問題数が多く、10字程度ながら記述問題もあるため、対策が足りていないと時間を使いすぎてしまうでしょう。
明治大学国語の時間配分の例
明治大学の国語では、大問3つを60分で解くことになります。文章・選択肢の長さを考えれば時間的にはかなり厳しいので、戦略をしっかり立てましょう。
時間配分の例
| 00:00 | 第3問 古文(20) |
| 00:20 | 第1問 現代文・評論（20） |
| 00:40 | 第2問 現代文・評論（20） |
古文を先にやることで、古文読解を冷静に行うことができるのでおすすめです。
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明治大国語で必要な学力レベル
レーダーチャート
ここでは、学習塾STRUXが使用しているレーダーチャート分析をもとに、明治大の国語に必要な参考書・レベルをチェックしていきます。
明治大学のレーダーチャートはこのようになります。
※1・・・文・法・経済学部はレベル5
※2・・・文・法学部はレベル4
※3・・・文学部はレベル4、法学部はレベル1
明治大学の国語のレーダーチャートはこのようになりました。各分野において高い完成度が求められています。
試験時間が非常に短いので、素早く正解にたどりつく必要があり、その分必要な能力も高くなります。
現代文
現代文はレベル4。記述問題は出題されませんが、読む時間が短い中で正確な読解をしないといけないので難しいです。
時間が足りないとはいえ、雑に読んでしまうと、読み終えたときに「なんとなく」の理解しかできないので注意しましょう。
古文単語
古文単語はレベル4。使用される文章には、レベルの高い単語も登場します。古文単語帳をしっかり暗記していないと、話の展開についていけなくなり、大幅に失点することになります。
現代語訳を自分で作り上げることまでは要求されないものの、高い単語力が必要です。
※文・法・経済学部はレベル5
古文文法
古文文法はレベル4。明治大の国語では、文法知識を直接問う問題が出題されるので、文法事項はしっかり押さえておきましょう。
その他の部分でも、古文文法をしっかりわかっていないと主従関係をうまく理解できなくなり、読解に支障が出ます。
古文読解
古文読解はレベル4。傍線部のように書かれている理由など、文章を完全に理解できていないと正解できない問題も出題されるため、読解力勝負の試験とも言えるでしょう。
漢文句法
漢文は出題されないため、漢文句法のレベルは0です。
※文・法学部では出題されるため、レベルは4です。どちらの学部でも、与えられた漢文を正しく理解する必要があるため、重要な句法をしっかり押さえてから試験に臨む必要があります。
漢文読解
漢文は出題されないため、漢文読解のレベルは0です。
※漢文の出題がある学部のうち、文学部はレベル4、法学部はレベル1となります。文学部の問題は一般的なものなので、正しく読解しないと解けない問題もあります。一方法学部では、古文の文章に関連した漢文が短く紹介されるだけなので、読解をする必要はほぼありません。
明治大学国語が解けるようになるためのレベル別勉強法
ここからは、明治大学の国語で合格点をとれるようになるための勉強内容をご紹介します。「これから勉強を始める！」という人ははじめから進めてほしいですし、ある程度基礎はできている！これから明治大学に特化していきたい！という人は途中から読み進めてもOKです。
古文→漢文→現代文の順に基礎を固める
古文の練習問題を解いて力をつけたいところですが、そのためにまずは古文単語・文法を覚える必要があります。まずはこの2つで古文の学習をスタートさせましょう。
「マドンナ古文単語230」をまずは3周しましょう。7～8割暗記できている状態になれば良い感じです。古文文法についてはスタディサプリをすべて見て、助動詞や敬語を完璧に暗記しましょう。
漢文が必要な文学部・法学部を目指すなら、この段階で漢文対策も始めましょう。
最初は問題を解かずに知識をインプットします。音読しながら暗記すると定着しやすくなるので、必ず音読をしましょう。問題演習は次のステップで行うので、それに向けて暗記は完璧にしておきましょう。
現代文の対策も始めていきます。これ1冊で、現代文の基礎知識を押さえることができます。
- 現代文高校現代文をひとつひとつわかりやすく。
1周では力不足になることがあるので、2周して次のステップに進むのがおすすめです。
また、センター試験の現代文で既に70点近くとれる場合は、「わかりやすく」はパスしても構いません。
ここまでを高1の間に終わらせておくのがおすすめです。遅くても高2夏までにはこのステップを終わらせましょう。
次に進むポイント
- 助動詞の表に載っている「接続」「意味」「活用」をすべて覚えた
- 動詞の活用をすべて覚えた
- 古文単語帳を3周し、7~8割を暗記している
- (文・法学部のみ)「漢文ヤマのヤマ」を音読しながら暗記した
- 「わかりやすく」を2周した(またはセンター現代文7割)
暗記を活かして問題演習にのぞむ
前のステップで暗記した内容を、「マドンナ入試解法」でアウトプットしましょう。
暗記できていなかった事項が見つかった時は、単語帳やスタディサプリでもう一度確認し、別のノートにまとめると効果的です。
このノートは、自分の弱点が詰まった、自分専用の参考書になるのでおすすめです。
明治大の古文は難しめなので、「マドンナ入試解法」は3周しましょう。出てくる解法も全て暗記するようにしましょう。
また、「マドンナ古文単語」をこのステップで完璧にしておくと、これからの古文の学習がさらに効率的になります。
文・法学部志望の場合は、前のステップで使った「漢文ヤマのヤマ」を今回も使っていきます。今回は問題を解いていきます。
問題は2周し、間違えた問題にはふせんを貼って、解けるようになるまで取り組みましょう。
現代文は、早速センター試験の過去問を使っていきます。
センター試験の過去問は本試験・追試験それぞれあるため非常に数が多いので、この時期から解いていっても問題ありません。
- 現代文センター試験過去問
- 現代文河合入試漢字マスター1800＋
1回1回、解答・解説をよく読んで理解することを忘れずに。明治大の国語は試験時間が短いので、解くスピードも意識して取り組めるとなお良いです。
このステップでは、10～15回分をこなしましょう。
ここまでを高3になる直前までに終わらせましょう。
次に進むポイント
- 品詞分解がスムーズにできるようになった
- 「マドンナ入試解法」の問題を全て解ける・解法を全て覚えている
- 古文単語帳の内容を9割以上暗記している
- 「漢文ヤマのヤマ」の問題を2周した
- センター現代文を10～15回分解き、解説も確認した
共通テストレベルの「得点力」を手に入れる
明治大の国語は共通テストの問題に似ているので、共通テストレベルの実力は必須となります。
このステップでは、「古文満点のコツ」「システム現代文バイブル編」を完璧にして、共通テストの得点力をどんどん伸ばしていきましょう。
「ステップアップノート30」をまずは2周して、古文知識の抜けを確認しましょう。前のステップと同様、抜けがあれば確認し、ノートにまとめて暗記し直します。
「古文満点のコツ」は、共通テストでの失点を大幅に減らすのに重要な参考書です。このページを参考に取り組むのがおすすめです。
文・法学部志望の場合は、「漢文ヤマのヤマ」を引き続き使っていきます。
問題をもう1周し、間違いが多ければもう1周します。間違えた問題には必ずふせんを貼り、数日後に解けるかどうかを確認しましょう。
まずは「システム現代文」を2周します。重要だと思ったところにはふせんを貼り、そこは何度も見直しましょう。
明治大の国語は漢字問題も出題されますから、「漢字マスター1800＋」を3周しましょう。入試本番では、共通テストと合わせて8問程度の漢字問題を解くことになりますから、漢字も捨てることはできません。
ここまでを高3の10月にできていれば良いペースです。
次に進むポイント
- センターや共通テストの古文は8割程度正解できる
- 「漢文ヤマのヤマ」をさらに1周(または2周)した
- 「システム現代文」を2周した
- 「漢字マスター1800＋」を8割以上覚えている
明治大実戦レベルの演習を積んで高得点を狙う！
これまでつけてきた知識の集大成として、「マドンナ古文」に取り組みましょう。知識を読解に活かすために必要な参考書なので、集中して取り組みましょう。
テキストを2周し、解説もしっかり読みます。大事だと思ったところはふせんを貼ったり別のノートにまとめたりして、何回も読み直すことで頭に入っていきます。
このステップでは、センター試験の過去問を毎日1問ずつ解いていき、実力を積み上げていきましょう。文・法学部志望の場合は、漢文のセンターも解いていきます。
- 古文読解センター試験過去問
- 漢文読解センター試験過去問
- 現代文センター試験過去問
このステップのセンター演習では、8割以上が目標です。古文(・漢文)は満点、現代文は2ミスで85/100点くらい取れると明治大対策はほぼ万全です。
最後の仕上げとして、過去問を解きましょう。中古の赤本などを入手して、5年分以上解けると良いです。
- 過去問赤本（5年分）
必ず時間を測り、本番と同じ時間配分で取り組みましょう。明治大の国語は時間が短いため、「時間配分の戦略を実行できるか」がとても大事です。
