- 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。
明治大学の世界史の試験は、マーク式、記述式、論述での出題があり、総合力が問われる試験です。出題範囲も広いため出題形式や出題傾向を理解して対策しておく必要があります。
この記事では、明治大学のなかでも代表して「商学部」の世界史の攻略に必要な情報をすべて、レベルごとにお伝えしていきます。なお明大の世界史は学部や受験方式によって問題の内容や形式が異なるので注意してください。
明治大学・世界史の出題傾向
例年、明大の世界史はマーク式、記述式、論述での出題があります。問われる知識は教科書レベルのものですが、正誤判定問題が多く出題されるため、細かい知識まで押さえているかどうかが重要になります。地域・時代ともにあまり偏りがないため、全体を満遍なく勉強しておくことが大切です。テーマ史も頻繁に出題されており、学部の特性上、特に社会や経済に関する問題が多くなっています。
明大世界史の各問題の特徴
大問構成はこのようになっています。
- 第1問 記述式問題
- 第2問 記述式問題
- 第3問 マーク式問題
- 第4問 マーク式問題
- 第5問 論述問題
例年、大問1と2は記述式、大問3と4はマーク式、大問5は論述問題という構成になっています。
第1問・第2問
第1問と第2問は記述式での出題で、内容は空欄補充と、問いに対して語句を答える単答問題になっています。問題のレベルは教科書レベルですが、記述式では書き間違いで点数を落とす可能性があるので、正確な知識を身に着けておくことが重要です。
第3問・第4問
第3問と第4問はマーク式での出題で、内容は単答問題と正誤判定になっています。単答問題は標準的なレベルのものがほとんどですが、正誤判定ではやや細かい内容が問われます。選択肢の中に分からないものがあっても落ち着いて消去法で解いていきましょう。
第5問
論述問題は行数の制限がありますが、字数に換算すると100字程度です。問題文は「~について説明しなさい」という非常にシンプルなもので内容自体はそれほど難しくありません。しかし何を書くことが求められているのかを自分で考えて答える必要があるため、一筋縄ではいきません。
明治大学世界史の時間配分の例
明治大学の世界史の試験時間は60分で、大問は5つあるので大問1つあたり12分程度のペースで解いていくことになります。小問数は50問前後となっているので1問あたりにかけられる時間は1分程度です。短文論述になるべく多くの時間を残すためにはそれ以外の問題を1分弱のペースで解く必要があります。
時間配分の例
00:00 | 第1問 記述式問題(12) |
00:12 | 第2問 記述式問題(12) |
00:24 | 第3問 マーク式問題(12) |
00:36 | 第4問 マーク式問題(12) |
00:48 | 第5問 論述問題(12) |
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明治大学世界史で必要な学力レベル
レーダーチャート
ここでは、学習塾STRUXが使用しているレーダーチャート分析をもとに、明治大学商学部の世界史に必要な参考書・レベルをチェックしていきます。
明治大学のレーダーチャートはこのようになります。
明治大学の世界史のレーダーチャートはこのようになりました。通史理解と単語暗記で特に高い完成度が求められます。短文論述についてもしっかり対策をしておきましょう。
通史理解
通史理解はレベル5。地域・時代ともに満遍なく出題されるため教科書全体をしっかり読み込んでおきましょう。縦の歴史だけでなく横の歴史も学ぶことで通史理解がより深まります。
教科書や資料集を活用し、テーマ史も含めて歴史の流れを理解するようにしましょう。
単語暗記
単語暗記はレベル5。教科書レベルの知識が問われるので、教科書に出てくる語句は確実に抑えておきましょう。
余裕のある人は用語集にも取り組むと他の受験生に差をつけることができます。
短文論述
短文論述はレベル2。語句を説明させる問題が出るので、重要語句の意味を用語集で確認しておきましょう。
明治大学世界史が解けるようになるためのレベル別勉強法
ここからは、明治大の世界史で合格点をとれるようになるための勉強内容をご紹介します。「これから勉強を始める!」という人ははじめから進めてほしいですし、ある程度基礎はできている!これから明大に特化していきたい!という人は途中から読み進めてもOKです。
世界史の全体像を理解しよう
世界史に苦手意識がある人はまず基礎から確実に固めていきましょう。世界史という科目の全体像を知ることで世界史への苦手意識も薄まります。
- 教科書に載っている内容や学校の授業を正直ほとんど理解できていない
- 世界史に苦手意識がある
- 学校の授業についていくことができず、テストも赤点ギリギリ
これらに一つでも当てはまる場合は、以下の参考書からスタートしましょう。
この参考書は、中学と高校で学ぶ世界史の大まかな内容を短い時間で復習することができるものです。授業の予習復習もかねて何周か読んでおきましょう。本格的な受験勉強が始まる前に歴史の流れを頭に入れておきます。
先程のチェックリストに当てはまらない場合は次のレベル、映像授業などを通した教科書レベルの内容理解と復習に進みましょう。
「スタディサプリ」などの映像授業を活用し、世界史の基本レベルの知識を確認していきます。この段階で教科書に載っている重要な語句については一通り確認しておきましょう。講義の映像を見るだけでなく、セットになっている確認問題も合わせて解くようにします。
また、始めから一問一答で演習すると単語の丸暗記になってしまいます。歴史の流れの復習も兼ねて単語を覚えるには穴埋め形式の問題集がおすすめです。
次に進むポイント
- 世界史の苦手意識が少し薄れてきた
- 細かい単語は覚えていなくても、世界史の歴史の流れ全体や出来事はすべて把握できた
- 映像授業の内容を理解し、確認問題も解けた
定石問題の解法を身に着けよう。
明大入試や共通テストレベルの問題を解けるようになるには、通史や単語を暗記しているだけでは不十分です。ここからは実際に問題を解いて、知識の使い方を学んでいきましょう。
高3の夏前にはこの段階に進んでいるようにしましょう。
論述問題の演習をするときには、字数が少なめのものや語句の意味を説明させる問題などを選ぶと明大入試の対策になります。
センター試験の過去問もマーク式の問題に慣れるのに役立ちます。
- 単語暗記センター試験過去問
次に進むポイント
- 共通テストレベルの問題が解ける
- 教科書レベルの知識は完璧になった
明大入試で合格点を取るための最後の仕上げ
実践練習で問題の解き方は身についたはずなので、いよいよ明大入試本番に備えて総仕上げをしていきます。ここからは入試問題を解くことを通じて時間配分や問題の難易度を確認しましょう。
基本的な参考書をやり終えたら、明大の過去問や明大形式に似た問題で仕上げていきます。実際に問題を解いてみることで難易度や問題の形式を改めて確認することができます。
過去問を解くときには必ず時間を計るようにしましょう。