- 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。
立教大学は青山学院大学と同様、アクセスが良くオシャレなキャンパスが人気の大学です。特に経営学部や社会学部は偏差値もトップクラスであり、入学難易度は早慶とほぼ変わらないレベルとなっています。国語の文章自体は読みやすいものが多いですが、解答の論拠を的確に掴む実力を身につける必要があります。
この記事では、立教大学の国語攻略に必要な情報をすべて、レベルごとにお伝えしていきます。
立教大学の国語出題傾向
立教大学の国語の入試はほぼ全てが選択式です。自分で記述しなくて良い分、解答は楽と思われがちですが、論拠を掴んでいなければ解答できないややこしい選択肢が多く、難易度は高めです。論拠が素早く掴めなければ試験時間も不足しますので、試験に向けて対策が必須です。
出題は全学部日程では現代文と古文、文学部の個別日程のみプラスで漢文が出題されます。
立教大学国語の各問題の特徴
- 第1問 現代文(評論)
- 第2問 現代文(評論)※文学部以外
- 第2問 漢文※文学部
- 第3問 古文
第1問:現代文(評論)
2000~3000文字程度の評論文を読み、続く問題に選択肢もしくは文中の文字を抜き出す記述で解答する形式です。例年2,3問程度の漢字問題も出題されています。
文章量は標準的で比較的読みやすいものの、選択肢がややこしい問題が多く、文脈・論拠を的確に掴む必要があります。
第2問:現代文(評論・小説)※全学部試験
2000~3000文字程度の評論文を読み、続く問題に選択肢もしくは文中の文字を抜き出す記述で解答する形式です。第2問は評論であることが多いですが、稀に小説も出題されます。
第1問と同様、例年2,3問程度の漢字問題が出題され、ややこしい選択問題が多めです。接続詞に注目し、どういう文脈で話が進んでいるかを意識して解答しましょう。
第2問:漢文※文学部個別
文学部の個別日程では第2問で漢文が出題されます。解答は選択式で、文章解釈の正誤や書き下し問題が中心です。共通テストレベルで安定して9割以上得点ができるように参考書で繰り返し学習しましょう。
第3問:古文
随筆などの古文を読み、続く問題に選択肢と記述で解答する形式です。記述問題は出ても1問程度で、内容は古文単語の漢字もしくは現代語訳問題です。
古文単語と敬語や助詞・助動詞などの文法がしっかり身についていれば得点がしやすい問題ですので、参考書を繰り返し読み完璧に仕上げましょう。
立教大学国語の時間配分の例
立教大学の国語の試験時間は75分です。
最初は素早く解答が可能でかつ着実に得点ができる古文から解き始めるのがオススメです。現代文はややこしい選択肢が多く、解答に時間がかかる可能性がありますので、古文で時間を使いすぎないよう注意しましょう。
文学部の個別日程で受験する場合は、最初に15分程度で漢文を解き、古文、現代文と続けて取り組むのがオススメです。
時間配分の例
00:00 | 第3問 古文(15) |
00:15 | 第1問 現代文(評論)(20) |
00:35 | 第2問 現代文(評論・小説)(20) |
00:55 | 見直し(20) |
現代文の選択肢で悩む場合は、一旦あたりだけつけて次の問題に進み、後から論拠を探す、という進め方でも問題ありません。未回答で試験時間切れとならないよう、過去問を多く解き時間配分に気をつけましょう。文学部志望であれば、現代文がどうしても時間不足となる場合には、漢文に切り替えて個別日程で受験するのも良いでしょう。
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立教大学国語で必要な学力レベル
立教大学の国語は現代文の選択問題の難易度が高く、いかに古文・漢文を落とさず現代文で得点できるかが合格の鍵です。
レーダーチャート
ここでは、学習塾STRUXが使用しているレーダーチャート分析をもとに、立教大学の国語に必要な参考書・レベルをチェックしていきます。
立教大学のレーダーチャートはこのようになります。
※文学部個別
立教大学の国語のレーダーチャートはこのようになりました。古文・漢文は参考書を完璧に仕上げつつ、現代文の対策を行っていきましょう。文脈を掴むこと、選択問題で各選択肢の論拠を探しだすことが重要です。
現代文
現代文はレベル4。文脈を掴んで文章を素早く読み解くこと、文中の論拠を探して解答することの演習を重ねましょう。選択問題では「なんとなく」ではなく、論拠をもって解答することが重要です。
古文単語
古文単語はレベル4。単語自体が難解な文章は少ないため、参考書レベルの単語は漏れなく覚えておきましょう。文学史が出題されることがあるため、文学史の対策も必要です。
古文文法
古文文法はレベル4。参考書にのっている標準的な文法を完璧にしていれば問題ありません。助詞・助動詞の各活用形や接続、品詞分解が正確にできるよう演習しましょう。
古文読解
古文読解はレベル3。文章解釈の問題は得点しやすい部分なので、文脈を掴み正確な訳出ができるようにしましょう。
漢文句法※文学部個別
漢文句法はレベル4。正しい訳出ができるよう句法は完璧にしましょう。全てひらがなで記載された選択肢から正しい書き下し文を選ぶ問題が出題されますので、各句法で使われる漢字の読みもおさえておく必要があります。
漢文読解※文学部個別
漢文読解はレベル4。標準的なレベルですが文脈をはきちがえて誤訳しないよう注意が必要です。参考書の問題を繰り返し解き、対策を行いましょう。
立教大学国語が解けるようになるためのレベル別勉強法
ここからは、立教大学の国語で合格点をとれるようになるための勉強内容をご紹介します。「これから勉強を始める!」という人ははじめから進めてほしいですし、ある程度基礎はできている!これから立教大学に特化していきたい!という人は途中から読み進めてもOKです。
まずは得点源となる古文・漢文の基礎固め
立教大学の古文・漢文は、基礎がしっかり固まっていれば高い正答率をだすことが可能です。後から苦労しないよう、早い段階から下準備をしていきましょう。
単語については3周やりきって8割以上覚えられている状態、文法については問題集で8〜9割取れるようになればOKです。
立教大学は現代文の難易度が高めのため、早いうちに基礎を身につけておくと良いです。
- 現代文高校現代文をひとつひとつわかりやすく。
こちらは2周ほど読み進めていけばOKです。
高校3年になるまでにこれらの基本を固めてしまいましょう。
一通り参考書の内容が身についたら次のステップに進みます。
次に進むポイント
- 助詞・助動詞の表を8割以上覚えている
- 動詞の活用を8割以上覚えている
- 古文単語帳の意味を8割以上覚えている
- 漢文の句法を8割以上覚えている
「古文読解」を身につけ実践的な力を身につける
基礎固めができたら、素早く正確に文章を読み解く「古文読解」を身につけていきます。古文読解を覚えることで立教大学の国語でも着実に得点できるようになります。
現代文も共通テストの過去問を利用することで実践的な演習を積んでいきましょう。
各参考書で8~9割は覚えている・解けるところまで持っていきましょう。
高校3年生の夏までに完了していれば良いペースです。
次に進むポイント
- 敬語の表を覚え、品詞分解が完璧にできる
- 助詞・助動詞の識別が完璧にできる
- 古文・漢文でつまづく部分が少なくなってきている
共通テストを攻略!国語の各入試レベルの実践演習
古文読解が身につけたら、全分野で実践的な演習を行っていきます。共通テストの過去問は演習教材として非常に使いやすいので、私大志望でも積極的に活用していきましょう。
共通テストで安定して8割以上得点できるまで繰り返し演習していきます。高校3年生の夏~秋で取り組んでいきましょう。
- 古文読解センター試験過去問
- 漢文読解センター試験過去問
- 現代文センター試験過去問
次に進むポイント
- 共通テストの過去問で安定して8割以上正解できる
現代文を攻略して立教大学合格へ!
この段階では、既に身についている基本的な入試対応力を更に底上げする演習を行っていきます。古文・漢文を繰り返し演習して着実な得点力を身につけつつ、特に難易度が高めな現代文を重点的に対策していきましょう。
漢字や文学史の暗記は直前までにできればいいため、早くから対策を行う優先度は高くありませんが、夏明け以降にすぐに取り組めるように参考書を前もって準備しておきましょう。
- 現代文河合入試漢字マスター1800+
- 古文読解国語便覧(文学史の暗記)
過去問は直近10年ほどのものを、時間を測って取り組みましょう。過去問を解く際は、時間配分を意識することが重要です。特に立教大学の国語は現代文で時間を使いやすいため、どこに時間を使っているのかを明確にする必要があります。高校3年生の秋以降から、最後の仕上げでどんどん取り組みましょう。
- 過去問赤本(5〜10年分)