- 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。
明治大学の英語は、問題の数がかなり多いため、時間配分に注意しながら素早く正確に解答することが重要です。長文問題を中心に演習を繰り返し、スピーディーな読解力を身につけていきましょう。
この記事では、明治大学英語の特徴や時間配分の例に加え、試験攻略におすすめの勉強法を現在の学力レベルごとにお伝えしていきます。
明治大学の英語出題傾向
明治大学の英語の入試は、長文の読解問題がメインです。空欄補充や文法・語彙問題、英問英答、内容一致など、様々なタイプの問題が出題されます。また、学部によっては英作文が出題される場合もあります。
試験時間は学部によっても異なりますが、政治経済・理工・文学部は60分と、上位私大の中では最短水準。問題数も約50問とかなり多く、いかに早く問題を処理できるかが試験攻略のカギとなります。
明治大学英語の各問題の特徴
明治大学英語の大問構成は学部ごとに異なります。ここでは、全学部統一試験を例に、各問題の特徴を解説していきます。
大問構成はこのようになっています。
- 第1問 長文総合
- 第2問 長文総合
第1問:長文読解
400~1,000語程度の英文を読んで小問に解答する長文総合問題です。内容は空欄補充や語句の意味を問う問題が半分近くを占め、残りは読解問題でよくある英問英答や内容一致問題などが出題されます。
入試基礎レベルの英単語や英文法が理解できていれば読解の難易度はそれほど高くないため、凡ミス等を避けて確実に点数を積み上げていくことが重要です。
第2問 長文読解
こちらも同じく、400~1,000語程度の英文を読み解く長文総合問題です。
試験時間60分の間に、第1問と合わせて最大2,000語程度の英文を読んで問題に解答する必要があるため、明治大学の英語は精読力に加えて速読力も試される試験といえます。
明治大学英語の時間配分の例
明大の英語(全学部統一試験)の試験時間は60分で、問題数は約50問です。つまり、単純計算で1つの問題にかけられる時間は1.2分。これだけ時間がタイトな試験なので、全問題を解答するには解ける問題から素早く処理していく必要があります。
大問は2題あるので、自分にとって読みやすいほうの英文から読み進めるのがよいでしょう。
また、設問の半分近くを占める空欄補充や語句の意味を問う問題は、語彙や文法が分かればさくっと解答できるものが多いので、積極的に時間短縮を狙いたいところ。
分からなければ早めに見切りをつけて、英問英答や内容一致などの読解問題に時間を割くことがポイントです。
時間配分の例
00:00 | 第1問 長文総合 |
00:25 | 第2問 長文総合 |
基本的には大問1題につき30分が上限です。より解きやすいほうの問題を5分~10分程度早く終わらせると理想的ですね。
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明大英語で必要な学力レベル
レーダーチャート
ここでは、学習塾STRUXが使用しているレーダーチャート分析をもとに、明大の英語に必要な参考書・レベルをチェックしていきます。
明治大学のレーダーチャートはこのようになります。
明治大学の英語のレーダーチャートはこのようになりました。リスニングと英作文はありませんが、突出しているのはやはり長文読解。また、長文読解の土台となる英単語や英文法も、明大英語においては得点源となる重要な項目といえるでしょう。
※理工学部では英作文が出題されることがあります。明大英語は学部によって問題内容も様々なので、志望する学部の過去問を必ずチェックしておきましょう。
英単語
英単語はレベル3。特別に難しい単語が出てくるわけではないですが、単語の意味や言い換えを問う問題が多く出題されています。しっかりと対策をして得点に繋げたいところですね。
英単語を覚えるときは、関連語句や類義語・対義語までチェックすることで高い単語力が身につきます。単語帳の7割以上をマスターできるよう、早めに取り組んでおきましょう。
英文法
英文法はレベル3。学部によっては英文法単独の問題が出題されることもあります。ここで得点を取りこぼさないためにも、基礎的な文法事項に関してはひと通り押さえておけるといいですね。
レベル別勉強法の部分で紹介するカリキュラムの参考書の8割以上を答えられるよう、問題演習を繰り返し行いましょう。
英文解釈
英文解釈はレベル2。明大英語においては複雑な英文解釈は必要ありません。
とはいえ、長文総合問題を解くうえでも英文解釈は重要なので、基本的な構文は覚えておきたいところ。後ほど紹介するカリキュラムの参考書のボリュームは多くないので、早めにさくっと終わらせてしまいましょう。
長文読解
長文読解はレベル4。明治大学のどの学部の試験でも重要となる項目です。短い時間の中で2,000語相当の英文を早く正確に読み解く必要があります。
速読力と精読力を身につけるためにも、普段から問題演習を繰り返し行うことが重要です。
明治大学英語の空欄補充や内容一致といった読解問題を解くには、上から単純に英文を読むだけでは不十分。どのように話が展開されているかを意識して、パラグラフごとに要点を整理しながら読み進めていくようにしましょう。
英作文
英作文はレベル0。一部学部(理工学部など)では出題されることもあるため、レベルを2まで上げる必要があります。
難易度はそこまで高くないので、レベル別勉強法のカリキュラムを参考に演習に取り組みましょう。
リスニング
リスニングはレベル0。「外部試験利用入試」を利用する場合を除いては出題されないため、どの学部でも特に対策する必要はありません。
明治大学英語が解けるようになるためのレベル別勉強法
ここからは、明治大学の英語で合格点をとれるようになるための勉強法をご紹介します。「これから勉強を始める!」という人ははじめから進めてほしいですし、「ある程度基礎はできているから、明治大学に特化した勉強から始めたい!」という人は途中から読み進めてもOKです。
高校基礎レベルの「英単語」と「英文法」を固める
明治大学英語ではほとんどの学部で長文読解問題が出題されますが、それを解くためにも基礎固めはとても重要です。まずは英単語と英文法から取り組み、高3までにしっかりとした土台を作れるといいですね。
ターゲット1200は高校最初の単語帳としては最適な1冊。この1200単語が覚えられると英語の基礎力はかなりつくので、9割以上をマスターできるまで繰り返しましょう。
文法は必ず守らなくてはならない英語のルールです。ひと通り理解し、7~8割以上の正答率を目指しましょう。
また、英文を読み解くうえでは英文解釈も必須の能力です。
明治大学の英語では、英文解釈は基本的なところを押さえておけばOKです。これらのテキストを2周ほど行い、高2中盤までに分からない項目がない状態にしておくと理想的ですね。
また、英作文が出題される学部を受験する場合には、こちらのテキストも押さえておきましょう。英作文の基礎や考え方、あらゆる場面に応用できる鉄板表現なども身につけることができますよ。
次に進むポイント
- ターゲット1200の単語は9割以上覚えている
- 文法事項はひと通り理解している
- 「入門英文解釈の技術70」の7割以上を読めるようになる
入試で戦えるレベルの英語力まで引き上げる
基礎固めができたら、ここからは明大英語の真髄である「長文読解」に取り組んでいきます。まずは長文に慣れることを意識して、英文の読み方や問題の解き方を理解できるように演習を繰り返しましょう。
早速長文問題に取りかかるのもいいですが、並行して英単語・英文法の強化も進めていきましょう。ターゲット1900は入試レベルの頻出単語が網羅されているので、これを覚えればほとんどの大学で通用する単語力が身につきますよ。
長文読解の2冊は少なくとも2周はやり切り、8割以上の正答率までいけるように取り組みましょう。
長文問題に慣れてきたら、難易度の高い問題にも挑戦していきましょう。並行して「Vintage」を読み進めれば、文法、語法、イディオムがさらに強化され、英文をより理解しやすくなります。
これら2冊を難なくこなせるレベルになると、共通テストで7~8割の正答率が見込めるようになります。この状態を高2冬〜高3の春辺りまでに仕上げられていればとても良いペースですね。 –>
次に進むポイント
- 「Vintage」を8割以上理解している
- 500〜600語程度の長文問題が30分程度で解ける
- センター過去問で7割以上とれる
明大英語実践レベルの「長文読解」を重点的に
ここでは、最終段階の明大実践レベルまでさらに長文読解を強化していきます。
この2冊には難関私大または国立大学レベルの長文問題が収録されています。明治大学の英語で高得点を狙うには、このレベルの問題で8割以上の正答率を狙いたいですね。
取り扱うテーマもより難しくなるので、内容を見失わないよう要点を整理しながら読み進めるようにしましょう。
- 過去問赤本(5〜10年分)
仕上げは直近10年分の赤本です。ここまでくれば明治大学の英語に対応できる力は十分ついているはず。あとは時間との勝負なので、すべての設問を時間内に解けるよう、ひたすら演習を繰り返しましょう。
赤本は遅くとも11月には本格的に取りかかりましょう。