東北大学


東北大学 国語の対策

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  • 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。

東北大学は由緒ある旧帝国大学の一校として知られ、国公立の大学の中でも高難易度の試験内容になっています。文系学部では、国語の配点比率が英語と同様に高く、国語で堅実に点数を積み重ねることが重要です。

この記事では、東北大学合格に向けた国語の勉強法をお伝えしていきます。

東北大学の国語出題傾向

東北大学の国語の試験は現代文・古文・漢文それぞれバランス良く出題されます。
出題自体は基本的な構成ですが、全てが記述式のため当てずっぽうで合格することはできません。文章が難解であったり、記述の文字数制限が設けられていたりと難易度も高めなため、読解力・記述力がしっかり身についている必要があります。

東北大学国語の各問題の特徴

大問構成はこのようになっています。

  • 第1問 現代文(評論)
  • 第2問 現代文(小説・随筆)
  • 第3問 古文
  • 第4問 漢文

第1問:現代文(評論)

1500~2000文字程度の評論文を読み、続く問題に記述式で解答する形式です。
例年5問程の漢字問題も出題されています。文章自体の難易度は高めですが、書いてある文章をそのまま読み解く力を身につければ、後の大問に比べて着実に得点できる問題です。記述問題に解答する際、文字数制限があるため、内容を自分の言葉に置き換える必要がありますが、自分の主観を混ぜて要旨から逸れないよう注意しましょう。

第2問:現代文(小説・随筆)

3000~3500文字程度の小説・随筆を読み、続く問題に記述式で解答する形式です。
第2問は例年小説が出題されていましたが、2019年の試験では随筆が出題されました。どちらにも共通して重要なのは、登場人物の心情や物語の状況を簡潔に記述する力です。文章量が多く、評論に比べて記述対象が文中で明確に記載されていないことが多いため、難易度は高くなります。多少時間がかかっても1つ1つ着実に解答することを意識しましょう。

第3問:古文

近世の随筆や中世の説話、物語等を読み、続く問題に記述式で解答する形式です。
古文でも内容を簡潔にまとめる記述力が求められますが、語彙・文法は基本をしっかりおさえていれば対応できるレベルです。評論と同様に全体の中でも得点しやすい問題のため、着実に正答できるよう学習を積み重ねていきましょう。

第4問:漢文

宋時代以後の随筆や評論、伝記等をを読み、続く問題に記述式で解答する形式です。
他大問と同様、簡潔に要約する記述力に加え、例年白文を読み下す問題が1,2問出題されるため難易度が高いです。文章全体の流れを把握できていれば、白文の読み下しもしやすくなりますので、基本的な文法はしっかりおさえて読み解けるようにしていきましょう。加えて白文の読み下しに慣れるための学習の積み重ねも重要です。

東北大学国語の時間配分の例

東北大学の国語の試験時間は120分です。
最初は着実に得点ができ、かつ素早く解くことができる古文から解き始めるのがオススメです。続けて現代文と比べて時間がかかりにくい漢文を先に解いてしまい、後半の現代文に余裕を持たせていきましょう。例とは違う時間配分で解く場合でも、着実に得点ができる第3問古文、第1問現代文(評論)が時間切れで解ききれないということにならないよう注意しましょう。

時間配分の例

00:00 第3問 古文(20)
00:20 第4問 漢文(15)
00:35 第1問 現代文(評論)(30)
01:05 第2問 現代文(小説・随筆)(35)
01:40 見直し(20)

漢文は難易度が高めなので、先に解く場合は時間を使いすぎないよう注意しましょう。見直し時間を多めに確保するように時間配分をすれば、わからなかった問題は一旦飛ばして後で再度考えるでも大丈夫です。

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東北大学の国語で必要な学力レベル

東北大学の国語は全問記述式のため、全体的な難易度は高めです。各分野共通して文章を自分の力でまとめる記述力が重要になります。

レーダーチャート

ここでは、学習塾STRUXが使用しているレーダーチャート分析をもとに、東北大学の国語に必要な参考書・レベルをチェックしていきます。

東北大学のレーダーチャートはこのようになります。

東北大学の国語のレーダーチャートはこのようになりました。

すべての分野において高い完成度が求められています。

現代文はもちろん、多くの大学では課されない漢文の書き下し問題も出題されることから、着実に得点するためにはすべての分野において学習を積み重ねる必要があります。

現代文

現代文はレベル5。全ての問題が記述式のため、問題の要旨を適切に読み取る力、内容を簡潔にまとめる記述力が必要です。
大問1では漢字問題も出題されます。特別難しい漢字の出題は少ないですが、漢検2級程度の問題が出題されるため、普段から文章を読む際に、読み書きできない漢字を意識的に学習するようにすると良いでしょう。

古文単語

古文単語はレベル4。難解な単語は出題されませんが、慣用的な表現は漏れなく覚えられている必要があります。英単語等に比べれば覚える単語数は少ないため、何度も繰り返し学習することで確実に覚えていくようにしましょう。

古文文法

古文文法はレベル5。記述式での解答となるため、正しく品詞分解、訳出ができることが必須です。各活用形や接続への理解が正答率をわけるポイントとなりますので、参考書を活用して十分な学習を進めていきましょう。

古文読解

古文読解はレベル5。正しい訳ができることはもちろん、問題にあわせて適切に言い換えを行う必要があります。学習をする際、文脈を捉えること、文字数をおさえるために言い換えを行うことを常に意識しましょう。

漢文句法

漢文句法はレベル5。正しい訳ができるよう句法のマスターが必要です。東北大学の国語では書き下し問題も出題されるため、書き下し問題の対策も進めるようにしましょう。

漢文読解

漢文読解はレベル5。着実に得点するためには、何となくではなく1つ1つの文章を適切に読み解く必要があります。的外れな解答とならないよう、文脈をおさえる練習を積み重ねましょう。

東北大学国語が解けるようになるためのレベル別勉強法

ここからは、東北大学の国語で合格点をとれるようになるための勉強内容をご紹介します。「これから勉強を始める!」という人ははじめから進めてほしいですし、ある程度基礎はできている!これから東北大学に特化していきたい!という人は途中から読み進めてもOKです。

まずは古文・漢文の単語と文法学習で基礎固め

古文・漢文は英語と同様、単語と文法を固めなければ正確な訳はできません。試験で必要な単語や文法は決して多くはありませんので、何度も繰り返し復習し、確実に身につけましょう。

単語については3周やりきって8割以上覚えられている状態、文法については問題集で8〜9割取れるようになったら、次のステップに進みましょう。

現代文についてはこの時点から演習を始める必要はありませんが、現代文が苦手で高校入試レベルも読めない、という場合は慣れるために早めから基本を入れておくようにしましょう。

  • 現代文高校現代文をひとつひとつわかりやすく。

こちらは2周ほど読み進めていけばOKです。

高校3年になるまでにこれらの基本を固めてしまいましょう。
一通り参考書をやり終えたら次のステップに進みます。

次に進むポイント

  • 助動詞の表に載っている「接続」「意味」「活用」をすべて覚えた
  • 動詞の活用をすべて覚えた
  • 古文単語帳の意味の8割は答えられる
  • 漢文の句法の8割は答えられる

入試問題を解くための「古文読解」の練習

古文は単語・文法を覚えるだけでは正確かつスムーズに読むことはできません。助動詞の識別や敬語の見極め、そして「品詞分解」を行うことでスムーズに古文を読めるようになります。このステップでは品詞分解と識別の練習を行い古文読解の準備をおこないましょう。

引き続きマドンナの単語・文法を繰り返しつつ古文読解の学習を取り入れていきましょう。

東北大学の国語は現代文・漢文の難易度も高いため、ここで読み方をしっかりおさえておきたいところです。

各参考書で8~9割は覚えているぐらいに精度を高めておきましょう。
高校3年生の夏までに学習を積み重ねられていれば良いペースです。

次に進むポイント

  • 敬語の表を覚え、品詞分解がスムーズにできるようになった
  • 助詞・助動詞について、識別の仕方がわかっている
  • 古文読解の練習問題でつまづくことがなくなってきた

共通テストレベルで着実に8割以上得点するための国語各入試演習実践

古文の読解を身につけたら、現代文・漢文も含めてどんどん演習問題に取り組みましょう。共通テストレベルの問題は演習教材として非常に使いやすいので、積極的に活用したいところです。

共通テストの問題は少ないため、過去問も早い段階から積極的に活用しましょう。

  • 古文読解センター試験過去問
  • 漢文読解センター試験過去問
  • 現代文センター試験過去問

高校3年生の夏~秋で学習が終わり、共通テストレベルであれば少なくとも8割以上は正答できるという状態になっているのが理想です。

次に進むポイント

  • 共通テストレベルの問題は8割以上正答できる

東北大学入試レベルまで引き上げる!難易度の高い漢文対策

共通テストレベルで8割以上正答できれば、基本的な入試対応力は身についています。あとは東北大学の試験に向けて記述問題にも対応できるように対策していきましょう。漢文の書き下し問題にも対応できるよう各科目のレベルを上げていきます。

暗記は直前までにできればいいため、漢字問題の対策はあまり優先度が高くありません。夏明けにはしっかり取り組めるように参考書を準備しておきましょう。

高校3年生の秋以降は直近10年ほどの過去問を赤本で時間を測って取り組みます。答えあわせを行い、自分がどの分野に弱いのかを把握し、弱い部分を重点的に対策すると共に時間配分を考えてみるのが良いでしょう。

  • 過去問赤本(5〜10年分)

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