法政大学


法政大学の英語入試、カギは長文読解!基礎から固めて合格できる傾向と対策

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  • 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。

GMARCHの一つである法政大学。大学のグローバル化を積極的に推進しており、英語の問題では高度な読解力が問われます。

高得点を獲得するためには、法政ならではの傾向と対策を正確に把握して勉強を進めていくことが肝心です。

この記事では、法政大学の英語を攻略したい人向けに、必要な情報を徹底的に解説します。

法政大学の英語出題傾向

法政大学の英語で求められるのはリーディングのスキルです。学部によってはアクセント問題や記述がある場合もありますが、ほとんどは長文読解と思っていいでしょう。

問題の中には空欄補充や内容一致を問うものが多くあります。文法の基礎固めを早期に完成させ、長文をスムーズに読み進められるようになることが攻略のカギといえそうです。

法政大学英語の各問題の特徴

法政大学は学部・日程によって傾向が若干異なるため、必ず自分が受験する日程の傾向を確認しましょう。今回は代表的な学部の傾向を紹介していきます。

今回は2019年度のA方式(2月8日・法学部や経営学部など)の傾向です。他の学部も傾向は大きくは変わりませんので、参考にしてください。

大問構成はこのようになっています。

  • 第1問 空欄補充・英文解釈
  • 第2問 空欄補充・長文読解
  • 第3問 長文読解
  • 第4問 長文読解

第1問 空欄補充・英文解釈

法政大学の英語は短文の空欄補充ではなく、長文を読みながら空欄を埋める形式です。そのため全体の流れを理解したうえで、正しい文法やイディオム通りに並び替える必要があります。

単語や文章のレベルはそこまで難しくないため、繰り返し長文を読んで問題に慣れることが大切です。

また文章の内容を理解して、正しいグラフや内容に合った選択肢を選ぶ英文解釈もあります。英文の内容を正しく理解する必要があるため、スピーディーに読み進める力と正確に内容を読み取るスキルが欠かせません。

第2問 空欄補充・長文読解

第2問は長文を読み、空欄補充と内容一致する選択肢を選ぶ問題が中心です。問題のうち半分以上は空欄補充となっており、それぞれの単語の意味を理解していないと解くのは難しいでしょう。

空欄に該当する単語は動詞、形容詞、前置詞などさまざま。中には、空欄に入る文章を並び替える問題もあります。

長文読解は、本文の内容と合致する選択肢を一つ選びます。空欄補充を進めながら、本文の内容を正確に読み取らなければいけません。

第3問 長文読解

第3問はA4用紙2ページ程度の英文を読み、空欄補充や内容に合致する選択肢を選びます。「下線部は何を指しているか」といった英文解釈の問いがあり、前後の文章から筆者の意図を押さえておかなければいけません。

また選択肢の内容が合っているか合っていないか、一つずつ答える必要があるため、4択の中から1つを選ぶより難易度が高い問題も。

受験する学部とまったく違う分野の文章が出ることもあり、さまざまなジャンルの英文に慣れておくことが望ましいです。

第4問 長文読解

第4問は、問い自体が英文になっている100%英語表記の長文読解です。「空欄にもっとも合う単語を選びなさい」や「どれか1つを選びなさい」といった問題も英語で記載されるため、英語の問題表記に慣れておく必要があります。

英文はA4用紙2ページほど(約600語)の長さです。文章のレベル自体は標準レベルですが、出題される問題のレベルが高いため、短い時間のなかでいかに正確に読み解くかが重要になります。

法政大学英語の時間配分の例

法政大学の英語は各大問に1ページから2ぺージほどの長文読解があるため、バランスのいい時間配分が大切です。各大問を20分程度で終わらせて、最後に見直しする時間を確保しましょう。

時間配分の例

00:00 第1問 空欄補充・英文解釈(20)
00:20 第2問 空欄補充・長文読解(20)
00:40 第3問 長文読解(20)
01:00 第4問 長文読解(25)

特に最後の第4問はすべて英文のため、最後まで思考力を維持しなければいけません。場合によっては後ろから始めるのも一つの手です。

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法政大英語で必要な学力レベル

法政大学はGMARCHの中でも比較的易しい問題が出題されます。合格者の偏差値は平均60程度です。

したがって、合格するにはセンター試験の英語で安定した点数を取れるレベルであることが望ましいです。目安として最低7割以上の正答率は欲しいところですね。

レーダーチャート

ここでは、学習塾STRUXが使用しているレーダーチャート分析をもとに、法政大の英語に必要な参考書・レベルをチェックしていきます。

法政大学のレーダーチャートはこのようになります。

法政大学の英語のレーダーチャートはこのようになりました。単語レベルや文法レベルはそこまで高くありませんが、読解問題は高いレベルが求められます。

英単語

英単語は基本的なレベルを押さえておけばOK。難易度は標準の3です。特段難しい単語は出てこないため、基礎をしっかり習得することに注力しましょう。

単語の暗記は可能な限り早期に終わらせて、高校3年の秋以降は演習に集中できる状態にすることが望ましいです。

英文法

英文法も英単語と同じく標準レベルの3です。法政大の英文法問題は、単発ではなく長文問題を解く中で出題されます。そのため英文を読むうえで必要となる、標準的な文法スキルを身につけておきたいところです。
英単語と同様に早期の習得が望ましいので、高校3年の夏までにはセンターレベルの英文法問題はスムーズに解けるようにしておきたいですね。

英文解釈

英文解釈は頻出するほどではないものの、長文問題の中に何問か出題されます。レベルは少し低めの2です。

英文解釈の力を上げるためには、単語や英文法を習得することが欠かせません。早いうちに基本を押さえておき、複数の英文を読む練習をしながら英文解釈のスキルを身につけましょう。

長文読解

法政大の圧倒的な問題数を占める長文読解は、一番高いレベル5です。問題を正解するためには、スピーディーに英文を読む力と、内容を正確に理解する力が必須。問題のレベルも高いため、繰り返し演習問題を解いて慣れていく必要があります。

すべての大問に長文が入っているため、うまく時間配分して時間内に問題を解ききることも大切です。

法政大学英語が解けるようになるためのレベル別勉強法

法政大学の英語を攻略するためのステップを最初から紹介します。これから法政大学を目指そうと思っている人や、基礎は習得したけどまだまだレベルアップしたいという人もぜひ参考にしてください。

まずは基礎固め、英単語と英文法を固める

法政大の英語はほとんどが長文読解です。攻略するためには、まずは英単語や英文法を習得して、徹底的に基礎を固めましょう。

地道に覚えていくのは大変ですが、これらをマスターすれば英文の読みやすさが格段に上がりますよ。

単語帳やアプリは、自分のレベルに合ったところから始めましょう。色々なものに手を出すより、1冊を何周も繰り返して覚えられない単語や英文法をつぶすことをおすすめします。目安として単語帳は最低3周しましょう。

全体の7割程度を覚えられていて、アプリなどの問題集が8割以上解けるようになったらOKです。

次に行うのは英文解釈対策です。法政大の英語には少なからず英文解釈問題が出題されるため、問題形式に慣れておきましょう。

このステップまでを、高校2年の半ばくらいまでに終えられるのが理想的なスケジュールです。英文解釈の問題集は2周ほど解くことをおすすめします。問題形式を把握できて、ある程度点数が取れるようになったら次のステップに進みましょう。

次に進むポイント

  • ターゲット1200の9割、1900の8割の単語を習得した
  • 英文法の問題集を一通り解き、内容を理解している
  • 英文解釈の基本を身につけている

入試に必要な力をつけていく「英文解釈」と「長文読解」

法政大の問題はほとんどが長文読解です。英文法と単語を習得しても、単体で知っているだけでは意味がありません。数百語の英文を読めるようになるためには、繰り返し読解練習をする必要があります。

ただいきなり長文を読むのは難易度が高いため、まずは英文解釈のスキルを鍛えてから、長文読解にステップアップするのがおすすめです。

まずは「入門70」を使って英文解釈のスキルを高めつつ、長文読解の基本を習得しましょう。「長文Basic」と「長文300」は2周して、最低でも8割くらいの正答率になるまでやりこむことをおすすめします。

これらの問題集をやることで、長文読解のスキルを基礎から入試レベルまで引き上げられます。

センター試験レベルの英文も8割くらい読めるようになるでしょう。途中でつまづくようなことがあれば、基本に立ち返って文法や単語を再確認してみるといいですよ。スムーズに読めないと感じるときは、音読をするのがおすすめです。

スケジュールとしては、高校2年の終わりごろから高校3年の始めくらいまでにこのステップを終えるのが理想です。

次に進むポイント

  • すべての問題集で8割ほどの正答率を取れる
  • 500〜600語程度の長文読解を30分ほどで解ける
  • センター試験の過去問の正答率が7割

入試レベルの問題に太刀打ちできる「長文読解」を実践

法政大の英語で高得点を取るには、センター試験レベルより更に上へ行く必要があります。特に長文読解に注力しましょう。

「ポラリス」は詳しい問題の解き方を記載している良書です。長文読解のテクニックを学びつつ、多様な英文を読んでレベルを上げていきましょう。

また「英語長文700」はMARCHから早慶上智レベルの英文を扱っています。ワンランク上の問題演習をすることで、法政大の問題を難なく解ける状態に近づけますよ。

ここまでのステップは高校3年の夏までに終えておくことが望ましいです。それより前に終わらせておけば、より安心ですね。

次に進むポイント

  • センター試験の過去問で8~9割の正答率
  • 600語程度の英文がスラスラ読める
  • 問題集を一通り終え、7割以上正解できる

法政大入試レベルまで引き上げる!仕上げの読解

ここまで来たら、基本と応用は一通り習得している状態です。この後は難易度が高く、正解しにくい問題の対策に入ります。

長文読解に関する問題集のなかでももっとも難しいレベルの「ポラリス3」。繰り返し練習して、過去問の対策に挑みましょう。仕上げのステップは高校3年の夏から秋に終えるスケジュールを組んでおくといいですよ。

  • 過去問赤本(5〜10年分)

最終ステップは過去問に挑戦します。赤本を使い、実際の入試と同じ状況を想定して取り組みましょう。時間配分を気にしつつ、時間内に解き終わることを意識してくださいね。

過去問演習は一通り問題集を解き終えた状態で、高校3年の秋以降に実施するのが理想的なスケジュールです。

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橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届ける「ストマガ」の監修を務めている。

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