関西学院大学


関西学院大学 英語の対策

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  • 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。

関西学院大学の英語は大問6題にわたり、長文読解、語彙・文法、会話文、和文英訳と幅広い問題が出題されるのが特徴です。ただ難易度は基本~標準レベルで、出題形式も例年あまり変化はありません。したがって、まずは市販のテキストで入試標準レベルの実力をしっかり身につけた後、過去問演習で出題形式や時間配分に慣れることが肝要です。
この記事では、関西学院大学英語の出題傾向から時間配分の例、必要な勉強内容まで、攻略に必要な情報をすべて解説します。

関西学院大学の英語出題傾向

関西学院大学では、リーディングだけとはいえ幅広いタイプの問題が出題されます。英訳問題も出題されますが、与えられた語句を正しく並べ替える形式のため、求められるのは英作文というより語彙・文法の知識です。大問6題のうち4題が読解問題で構成されるため、攻略には読解力がカギになるでしょう。

関西学院大学英語の各問題の特徴

大問構成はこのようになっています。

  • 第1問 長文読解
  • 第2問 長文読解
  • 第3問 長文読解
  • 第4問 語彙・文法(空所補充)
  • 第5問 和文英訳(並べ替え)
  • 第6問 会話文

第1、2、3問 長文読解

短いものだと400語程度、長いものだと800語程度の長文問題。長文のテーマは社会・歴史・科学など多岐にわたります。
長文の大問が3題とボリュームがあるので、正確さとスピードの両方が要求されます。出題されるのは空所補充・下線部説明・内容合致問題・内容に関する設問といった、長文読解ではオーソドックスなものばかり。クセのある難問・奇問はほぼ出題されません。語彙・文法の知識だけで解ける問題はすばやく解き、内容合致問題など深い読解が要求される設問に十分な時間を確保しましょう。

第4問 語彙・文法(空所補充)

それぞれ独立した1文の空所にあてはまる適切な選択肢を選ぶ問題。読解要素はなく純粋に語彙・文法の知識で解く問題です。標準的なレベルでありほとんどの受験生が高得点を取るでしょう。つまり、ここでつまずくと他の受験生に差をつけられてしまうということです。文法で難問はほぼ出ないので、標準レベルの文法問題を確実に解けるようにしておけばOK。語彙については単語だけでなく熟語・イディオムといったカタマリでの表現を知っておく必要があるため、普段の学習から積極的に覚えていきましょう。

第5問 和文英訳(並べ替え)

問題文の日本語に合うように、与えられた語を並べ替えて英文を作る問題。英訳とはいえ使う語が指定されているので、結局は語彙や文法、構文の知識を問われることになり、問題の性質は第4問とあまり変わりません。動詞を起点に考えると文章を組み立てやすいはず。さらに「30分=half an hour」のように決まった言い回しを知っていると、グッと解きやすくなります。

第6問 会話文

会話文中の空所にあてはまる適切な文章を選ぶ問題。会話の流れを追っていき、前後の文脈から正解を導くのが基本になります。会話表現の知識が必要な問題も出題されるので、会話文に頻出の表現はしっかり勉強しておきましょう。
ちなみに会話の前にある導入文は、面倒がらずに必ず読んでください。会話の様子をイメージすることができ、話の流れをつかみやすくなります。

関西学院大学英語の時間配分の例

試験時間90分のマーク形式。長文問題が3題あり分量も多いため、あまり時間に余裕はありません。解ける問題を確実に解くために、知識問題である第4、5問から解き始め、その後は長文読解よりも解きやすい第6問(会話文問題)に取り掛かりましょう。第4~6問をすばやく20~25分ほどで解き、第1~3問の長文読解に65~70分を確保できるのが理想です。

時間配分の例

00:00 第4問 語彙・文法(空所補充)(6)
00:06 第5問 和文英訳(並べ替え)(6)
00:12 第6問 会話文(12)
00:24 第1問 長文読解(22)
00:46 第2問 長文読解(22)
01:08 第3問 長文読解(22)

第1~3問の長文読解は、文章量によって時間配分を調整してください。ざっと眺めてみて、文章量が多めなら25分程度、少なめなら15~20分程度と、臨機応変に対応しましょう。

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関西学院大学英語で必要な学力レベル

関西学院大学の英語は読解問題が中心ですが、語彙・文法だけで解ける知識問題も少なくありません。リーディングで求められる能力をまんべんなく身につける必要があります。

レーダーチャート

ここでは学習塾STRUXが使用しているレーダーチャート分析をもとに、関西学院大学の英語に必要な参考書・レベルをチェックしていきます。

関西学院大学のレーダーチャートはこのようになります。

読解問題がメインとなるため、読解力において特に高い能力が求められます。

英単語

英単語はレベル3。特別に難しい単語が出てくるわけではないので、学校の単語帳などをまずは完璧にしていきます。

英文法

英文法はレベル4。英文法単独で空所補充や並び替え問題として出題される部分もあるため、ある程度高いレベルまで表現・語法などを覚えておく必要があります。

英文解釈

英文解釈はレベル3。基本的な長文読解に必要なレベルであれば問題ないですが、長文の量が多いため、スムーズに構文が取れるまで練習しておく必要があります。
英文解釈の力は長文を読む上でも不可欠ですから、英単語・英文法を一通り学んだ後は、英文解釈にも早い段階で取り組みたいところです。

長文読解

長文読解はレベル5。700語前後の長い文章が複数問出題されるため、時間が非常に厳しい試験になります。
そのため基本的な読解の能力はもちろん、様々なテーマに慣れ、スムーズかつ正確に長文を読めるようになっておく必要があります。

関西学院大学英語が解けるようになるためのレベル別勉強法

ここからは、関西学院大学の英語で合格点をとれるようになるための勉強内容について解説します。「これから勉強を始める!」という人ははじめから進めてほしいですし、ある程度基礎はできていて、これから関西学院大に特化していきたい!という人は途中から読み進めてもOKです。

まずは英単語・英文法で基礎を固めよう

英語で高得点を取るためには、まずは基礎となる英単語・英文法を固める必要があります。関西学院大学でメインとなる長文問題を解くための土台になりますし、知識問題ではそのまま得点に直結します。

単語力は得点力に直結します。「ターゲット」シリーズは最低でも7割以上は覚えましょう。
英文法については「高校英文法をひとつひとつわかりやすく。」と「スタディサプリ」で必要な知識をざっと学んだら、実際に文法問題を解いてみましょう。「入門英文法問題精講」で8割以上正解できるようになったら、次のステップに進みましょう。

英語を読む上での基礎となる英文解釈についても、早いうちに着手できるといいですね。

こちらは2周ほど読みましょう。2周目はすでにわかっている部分は飛ばし、わかりにくいところや理解が曖昧なところだけ丁寧に読み込みましょう。

ここまでを高2夏前までに終わっていると良いペースです。

次に進むポイント

  • 「ターゲット」の単語を7割ほど覚えている
  • 文法事項を一通り理解し、問題集で8割以上正解できる
  • SVOCなど、英文構造の基本を理解している

問題を解くための「英文解釈」と「長文読解」

単語と文法の基礎を身につけただけでは単純な知識問題しか解けません。基礎ができたら、共通テストと関西学院大学入試で必ず出題される「長文読解」の対策に取り組みましょう。

いきなり長文問題を解き始めるのは、ちょっと待ってください。まずは英文構造を把握するための「英文解釈」の基本を押さえましょう。「入門英文解釈の技術70」で、基本レベルの構文パターンをざっと勉強します。構文の取り方がわかってきたら、「イチから鍛える英語長文」シリーズで実際に長文問題を解いてみましょう。最初は時間をあまり気にせず、構文を意識しながら丁寧に読み込むことを心がけてください。

次のステップに進みます。関西学院大学では知識問題が少なくないため、文法知識の有無がそのまま合否に直結します。「Vintage」で入試に頻出の文法・語法・イディオムを完璧にしておきましょう。英文解釈と長文読解も一段階レベルを上げ、入試標準レベルまで読解力を引き上げます。
ここまでやり切れば、センター・共通テストで7割以上は正解できるはず。過去問や模試でなかなか良い点数が取れない場合、間違えた問題の復習を丁寧に行いましょう。復習により理解や知識があいまいな部分が見えてきたら、そこを重点的に勉強し直してみてください。

ここまでを高2冬〜高3春までに仕上げておくと順調です。

次に進むポイント

  • 「基礎英文解釈の技術100」の内容をすべて理解している
  • 「イチから鍛える英語長文」内の長文をスラスラ読める
  • センター・共通テスト過去問で7割以上正解できる

入試問題に対応できる「長文読解」

入試問題レベルの長文読解に対応できるよう、読解力をさらに高めていきます。

長文をすらすら読めるよう、「英文解釈の技術100」であらゆるパターンの構文に触れておきましょう。「イチから鍛える」シリーズも語数を増やし、関西学院大入試に近いボリュームで演習を繰り返しましょう。本番での時間配分を考えると700語を20分以内で解けるようにしておきたいところ。「ポラリス」は記述問題が多いですが、避けずに取り組みましょう。記述問題に求められる英文解釈や内容理解の能力は、マーク形式の関西学院大学英語でも必須です。
知識問題も疎かにはできません。「全解説頻出英文法・語法問題1000」で「Vintage」より一回り上の実力をつけ、盤石な備えをしておきましょう。
ここまでを、高3の夏が終わるまでに仕上げられるといいですね。

次に進むポイント

  • センター・共通テストレベルの長文はスラスラ読める
  • 「全解説頻出英文法・語法問題1000」で7割以上正解できる
  • 700語程度の長文問題を20分以内に解ける

関西学院大学攻略へ!仕上げの「長文読解」

関西学院大学英語のメインとなる長文問題対策をさらに進めます。

「ポラリス」シリーズで幅広いテーマの長文問題に触れておきましょう。もちろん知らない単語・表現が出てきたら積極的に覚えます。ポラリス3レベルまで読める実力があれば、関西学院大学の長文問題は怖くありません。
上記2冊を高3の夏~秋にかけて仕上げたら、あとは過去問に取り組みましょう。

  • 過去問関西学院大の英語
  • 過去問赤本(5〜10年分)

ここまでのテキストを完璧にしていれば、実力は十分です。あとは過去問演習を行い、出題形式に慣れましょう。時間との戦いになるため、最低5年分は時間を計って過去問を解いてみて、時間配分の練習を積んでおきましょう。

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橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届ける「ストマガ」の監修を務めている。

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