STRUX大学受験マガジンの公式LINE@では毎週月曜日と水曜日に、友だち登録をしていただいた方からの「質問」と綱島先生からの「回答」を配信しています。これまで大学ごとの攻略法から、やる気に関するアドバイスまで様々な質問にお答えしてきました。今回は11月に配信した質問を一挙公開します。「その質問わたしもしたかった!」「その記事を読めばいいのか!」となる回答がたくさんあるはずです。質問一覧はこちら↓
今回は様々なジャンルの質問に答えています。センター対策から勉強のモチベーションまであなたのお悩みを解決します!
質問の方は今回も、マルオとさきさきに紹介してもらいましょう!
今回の質問&回答
Q19.センター英語に関する質問 (11月1日配信)
解説のポイントとしては、
- 効率的な解き直し方
- 8割をとるために意識すべきこと。
この2点について解説していきます。
1については、各大問を復習する時に、「その問題をどう解くべきだったのか」というところに注意して復習しましょう。
どうしても復習となると、わからない単語や文法を調べてしまいがちですが、それは単語帳や文法問題集でやればいいことであり、その方が効率が良いです。
一方でセンター試験の「解き方」はセンター試験でしか復習ができません。
図やグラフを読みとる問題なら、どの箇所を見れば答えが見つけられたのか、長文読解なら段落のどの部分に重要なポイントがあるのか、などを見直してみましょう。
解き方を身につけることで、本番の試験でも同じ解き方で対応できる問題が増えていきます!
2について。
センターで8割が取れない人のタイプは、
- ①基礎力不足タイプ(大問1,2で8割以上得点できない、など)
- ②読解力タイプ(時間をかけても長文問題ができない、など)
- ③スピード不足タイプ(時間内に終わらない、など)
の3タイプです。センター試験は、試験当日までにどれだけ自分にあった対策や解き方ができているかが勝負なので、3タイプの勉強方針をざっくりと解説します!
①の場合は、いくらセンター演習をやっても点数は伸びません。英文法で抜けているところがないかもう一度確認しましょう。①に当てはまった人はVintageやNextStage、UpGradeなどの参考書で演習することをおすすめします!
②の場合は、 まずは長文読解の練習をしましょう。まずは時間をかけてでもいいから満点を目指して解いたり、「先に設問を見ておく」などのコツを身につけましょう。
③の場合はもちろん時間を測ることも重要ですが、「時間配分」もマスターする必要があります。例えば、苦手な大問があったら、他の問題を先に解いて、時間を余らせるなどといった作戦も使えます。
センター8割をとるための勉強については、「センター英語・8割の壁を乗り越える!6割から8割にする勉強法」で詳しくまとめてあるので、こちらを参考にしてみてください!
今回はセンター英語の質問に回答しました!あと3ヶ月ということもあり、センター試験に関する質問が多くなってきています。そこで今回はオン戦のセンターに役立つ記事をご紹介!
♢「センター徹底分析&傾向」シリーズ
こちらも参考にセンター対策頑張っていきましょう❕❕
Q20.数学に関する質問 (11月6日配信)
簡単に言ってしまえば、基礎的な内容を理解するには、
【教科書にしっかり取り組む】
ことが重要です。
そんなの当たり前だ、と思われるかもしれませんね。
ですが、
「教科書に載っている問題をすべて解けますか?」
と聞かれたら自信をもって「はい」と言えないのではないでしょうか?
今回ご質問があった分野で言えば、数学的帰納法の教科書の例題は自力で解けるかどうか、といったようなことになります。試しに教科書の帰納法のページを見てみるといいでしょう。
そして、数学ができる人というのは、教科書レベルの内容や問題の解法を【完全に】理解しています。
ということで、数学がニガテな人はまず教科書に取り組むことをオススメします!
とは言え、どのように教科書に取りかかればいいのかわからない方もいると思います。この具体的な教科書の勉強法については、以下の記事に書いてあるのでぜひ読んでみてください!
「数学教科書理解|数学の教科書レベルを完璧にする!黄金サイクル」
教科書とはいえ侮らず、【自力で完全に解けるようになるまで何度も解き直し】をしましょう。
Q21.長文読解に関する質問(11月8日配信)
①英語を毎回和訳しない
…いわゆる「英語のまま読む」というやつです。例をあげると、”This is a pen.”という英文の意味を理解するために「これは..です..ペン」と一言一句日本語に訳したりしませんよね?これくらいの簡単な英文ならば、読めばそのまま意味がわかると思います。これを複雑な英文や長い英文でもできることが、いわゆる「英語を英語のまま読む」ということなのです。そしてこれができるようになるは、単語、文法、構文といった基礎的な勉強が必要です。
「英語を英語のまま読む」のが苦手な人は「英文解釈勉強法|構文が完璧にわかるようになる勉強法を紹介!」を読むことをオススメします。
②文章を読むときに「緩急」をつける
…英語長文には「重要な英文」と「重要でない英文」があります。「重要な英文」とは、各段落の最初の文やディスコースマーカー(butやhoweverなど話が切り替わったりするような接続詞など)に続く英文などです。こういった文章は話の要旨や解答となる部分が書いてあることが多いので、じっくりと読んで正確に意味を理解しましょう。逆にそれ以外の英文は、具体例や補足事項など重要でない英文が多いので、ざっくりと意味を理解すればいいので、速く読み進めましょう。(ここにも「英語のままで読む」という力が必要ですね)
③音読
…音読では、黙読のように「前にもどって意味を考える」ということができません。長文を速く読むためにはなるべく前に戻らず、読んでいくことが必要です。その練習に音読はぴったりな訳です。ただくれぐれも口の体操にならないよう、しっかり意味を理解した上で音読をするようにしてください。
音読は、①や②で紹介した内容を身につけるためにも有効な勉強法です。しかし、やり方を間違えてしまうとまったく効果が出ません。音読の正しいやり方は「音読 勉強法|あなたの音読は間違っている!?成績が上がる正しい英文音読の方法」で紹介しているので、ぜひ参考にしてください!
④時間を計る
…時間を計って長文を解くようにしてください。時間を測ることで「速く読まないと」という気持ちになれますし、「読むのが速くなった!」という実感も持てます。
Q22.歴史科目に関する質問 (11月13日配信)
まず世界史、日本史どちらも「流れをつかむ」ことは必須です。単に単語だけ、年号だけ覚えていると、正誤問題や論述問題は全く手につかないといっても過言ではありません。また暗記作業も苦しくなります。そのためまずは「こんなことがあって、次にはあんなことがあって…」という歴史の流れをつかむこと大切なのです。
ということで、最初は全体の流れを理解する勉強から始めましょう。
おすすめの参考書としては「マンガ」です。例えば集英社の『学習マンガ 日本(世界)の歴史』などがおすすめです。「マンガを読むことは勉強になるのか?」と不安に思うかもしれませんが、マンガは早く読めて、かつ全体の流れをイラストで簡単に把握することができます。学校や地域の図書館に置いてあるので、一週間程度で読んでしまいましょう。
ざっくりとした流れがマンガで掴めたら、次は『ナビゲーター世界史(日本史)』、もしくは『世界史(日本史)の実況中継』といった参考書を使いましょう。より詳細な流れを理解し、知識をつけていきます。年号まで正確に覚える必要はありませんが、「どの時代に何があったのか」はこれらの参考書で確実に把握しましょう。
これらの勉強が終わった後に「一問一答」などに取り組むことで暗記を無理なく行うことができます!
日本史においては明治以降、世界史においても近現代史になると、起こる出来事がそれまでより圧倒的に多く(近代~現代までの暗記量は、近代以前のそれと同じくらいの量です)、全体像を理解していない状態で暗記に取り組んでもなかなかうまくいきません。
全体像をつかむ勉強は以下の記事で詳しく紹介しています!
・ 「世界史通史(全体像把握)|まず最初に「全体像」を掴むべし。世界史の勉強がラクになる全体像の勉強法」
・「日本史 通史(全体像把握)の勉強法|知識がゼロでも短期間で成績が伸びる日本史の勉強法」
Q23.暗記に関する質問 (11月15日配信)
暗記を早くできるようになる方法ややり方はあるでしょうか?できるだけ忘れないように深く覚えておきたいです。
担任の先生には夜寝る前と朝起きてから勉強するのはどうだ?と言われたのですが、朝が弱くてできませんでした……。
(高2・男)
時間とは関係なしにできる暗記の工夫として分かりやすいものを2つ挙げておきます。それは、
- 触れる回数を増やす
- 五感を使う
の二つです。ひとつずつ説明していきます。
①について。おっしゃる通り、残念ながら暗記のスピードには個々人で差があるのは事実です。しかし受験日当日までに覚えきれば問題はないので、1回あたりで自分が覚えられる量が少なくても、試験までに定着させれば問題はありません。
なので、「1週間毎日同じ100単語を見る」「一日の中で複数回見る」といったように、暗記したいものに触れる回数を増やします。
受験生によくありがちなのが、「一回読んだら、次の日には別の単語を勉強している」というパターン。これをやってしまうと、例えば今日覚えた単語はおそらく明後日くらいにはほとんど忘れてしまっているはずです。1回で完璧に覚えようとしないで、何回も見て覚えるという方針の方が無理もないですし、記憶にも定着しやすいのです。(名前や住所などを、何回も書いていくうちに自然に覚えていくのと一緒です。反対に一夜漬けはすぐに忘れてしまいますよね。)
とはいえダラダラ見たり、読んでいては何度やっても定着もしないので、「いつまでにこの100単語を~周して覚える」といったように期限を明確にして、一回当たりの質を高めることは大切です。
②について。これは英単語を例にとると、
- 単語を見て、
- 単語を聴き、
- 単語を音読する
というように、自分の体をフル活用して暗記することをさします。(ただし、「単語をすべて書く!」という勉強法はあまりにも時間がかかるので、書くとしてもどうしても覚えられない単語だけにしましょう。)これを行うことで、単語の引き出しが増え(目の記憶、耳の記憶等々)単語の定着度合いが高まります。全て同時に行う必要はないので、「寝る前は声に出す」「隙間時間に聴く」というように色々な触れ方をしましょう!
今回は【暗記の仕方】についての解説をしていきました。とはいえ、各教科によってオススメの暗記の仕方は様々です。
というわけで今回は最後に各教科の暗記の仕方を解説している記事を紹介しておきましょう。
【英語】
◆英単語の覚え方!効率よく覚えられる勉強法
【古典】
◆古文単語勉強法|単語帳1冊で大学受験の古典単語が完成する勉強法
◆漢文句法勉強法|覚え方の鉄則はこれだ!句法を覚えて一歩リード!
【歴史】
◆世界史暗記|これで覚えられなきゃあきらめろ!?合格した人はやっていた!世界史暗記法
◆日本史暗記|暗記の悩みとはこれでおさらば!!デキる人はやっていた!日本史暗記法
効率的に暗記を進めて、ライバルと差をつけましょう!
いや、やっぱり暗記できないんだけど…という人は
暗記するのコツを知っても、「やっぱり暗記がニガテで基礎が固められない」という人はぜひLINE@で質問してみましょう。まずは友だち追加↓
Q24.モチベーションに関する質問 (11月20日配信)
(高3・女)
それは
- 受かる自信を持つこと。
- モチベーションが下がっても勉強できるようにすること。
です。一つずつ解説していきましょう。
一つ目は「このまま勉強すれば受かる」という自信を持つことです。モチベーションが低くなる原因として、「このまま勉強していて大丈夫なのか?」という自分がやっている勉強への不安があります。それを払拭するには自分の勉強が合格に繋がっていることを実感する必要があります。
これにより「自分の勉強はどう受験にいかせるのか」がわかるので、モチベーションを保てます。 そしてその実感を持つにはしっかり「合格できる計画」を作ることが必要です。
※「合格できる計画の作り方」を知りたい方は「受験計画記事」を見ましょう!計画の立て方から使用する参考書まで「全て」紹介しています!
二つ目は、「モチベーションがなくても勉強できるようにする」ことです。モチベーションは誰でも下がることはありますが、モチベーションが低くても勉強をサボっていいわけではないですよね。なのでモチベーションが下がっても強制的に勉強できる仕組みを作りましょう!例えば、勉強する場所を変える、友だちと一緒に勉強する、勉強を妨げるものを周りからなくす、などです。「やる気ないから他のことしちゃおう」という選択肢をなくすことが大切です。
Q25.冬休みの勉強に関する質問 (11月22日配信)
例えば、英語でしたらほとんどの時間は、英単語帳や英文法問題を解くことをおすすめします。
これらの基礎的な分野は受験が近づくにつれて、できる時間がなくなってくるので、今のうちに一通り固めてしまいましょう。
ただ知識を入れる際の注意点としては、必ず「テストをする」ということをやってください。
単に単語を見たり、書いたりするだけですと、「知識を使って問題を解く」という行為をしないので、定着が浅くなり忘れてしまいます。
英語や古典の単語でしたら付属の問題集であったり、簡単な読解問題を解いて、アウトプットに慣れましょう。
また、「どの科目の基礎を固めるのか?」という点も非常に重要です。
例えば、高2のこの時期ですと優先すべきは「英語」「数学」の基礎固めです。これらの科目は入試での「配点」も多く、勉強する内容も多いので、今のうちに教科書レベルの問題は解けるようにしておきましょう。(英語、数学は基礎的な分野が一つでも抜けていると、全体の点数に響いてしまいやすい科目なので、苦手分野はこの時期でつぶしておきます。)
※入試における「配点」の重要性はこちらの記事をチェックしましょう。→「受験勉強、何から始める?|参考書を買う前にやるべきこと」
反対に理科や社会の優先度は低めです。これらの科目は高3になると嫌でもやらなければなりませんし、勉強すると比較的早くに点数が上がりやすい科目なので、高3になってからでも時間をかければ入試本番に間に合います。
国語については、古文単語、古文文法、漢文句法についても今のうちに始めておくと高3で読解演習に時間を割けるのでやることをお勧めします。(特に漢文句法は、範囲が短いので休みの期間に一気にやってしまうのでオススメです。)
Q26.センター数学に関する質問 (11月27日配信)
- 教科書レベル+αの問題が解ける力
- 限られた時間のなかで「すばやく」「正確に」計算する力
の2つの力が求められます。多くの人は2の部分、すなわち、「時間が足りない」ということで悩むのですが、数学が苦手な人は1がないことが多いです。
つまり「教科書の問題をパッと出されてすぐに手が動くかどうか」ということです。もちろんできる分野もあると思いますが、どこか苦手に感じている分野があるのではないでしょうか。
よって、まずは苦手分野を中心に【教科書レベル】を改めてマスターする必要があります。
とはいえ、高3の今からじっくり教科書をやっていては間に合わないので、センター数学に出るところだけを、コンパクトに短期間で演習する必要があります。
そこでおすすめなのが、『解決センター数学ⅠA / 数学ⅡB』(Z会出版)というセンター数学対策用の問題集です。センター数学で出題される各分野の基本問題や公式レベルから載っており、最終的には過去問やオリジナル問題で、センター数学に必要な力を定着させることができます。 ひとまずはこれをやり、基礎固めをしましょう。 1つ注意してほしいのは、1つの問題を一度解いただけで終わらせないことです。間違えたものは【必ず】日をあけて解き直してください。これをしないと、効果は半減します。
そしてこの問題集が一通り終わってから、スピードと正確さを養うべく(最初に説明した2の力ですね)、過去問演習をしましょう。最初は60分では厳しいと思うので、80分くらいから始めてだんたんと制限時間を短くしていきましょう。
Q27.浪人に関する質問 (11月29日配信)
結論から言いますと、 「かなり厳しいのは事実」 「ですが、これから勉強を積めば、合格できる可能性もある」ということになります。
まず、東工大は600点を越えれば二次試験の受験が可能であり、なおかつセンター試験の点数は合否に影響を与えないので、センター模試の得点をみる限り東工大を受験するのには問題ありません。
その一方で、二次試験の教科に目を向ける必要があります。
まず、英語に関しては東工大はセンターレベルもしくはそれよりも難易度が低く、センター模試で8割以上できている現在の実力で十分勝負できるでしょう。一方、数学と理科に関しては、かなりの努力が必要です。センター試験では当たり前のように満点近い得点をとれる実力をつける必要があります。ですから「とにかく理系科目の実力をつけていく」という方針で、理系科目の勉強を集中的に積むことが大切です。
仮に現役での合格が厳しかったとしても、「浪人に備えて基礎を固める」勉強を現時点から進めるのはおすすめしません。
なぜならば、仮に浪人することになったとしても、今は過去問演習まで通じた受験勉強の全体像を掴んだ方が、浪人時での勉強の計画がたてやすくなるからです。 今から基礎の勉強にシフトしてしまっては、今年度合格できる可能性を自分で潰すことにもなります。今年度の合格を諦めることなく勉強することが、現役での合格、浪人での合格、どちらになるにしても合格への近道になるでしょう。
「自分も相談してみたい!」という人へ
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