慶應義塾大学商学部


慶應義塾大学商学部英語の傾向と対策を知って合格へ!

慶應(慶応)大学商学部英語

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  • 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。

私立大学の中でもトップクラスの慶應義塾大学。慶大商学部の英語は長文の量が多く、単語も正確に理解する必要があり、一筋縄では攻略するのは難しいでしょう。しかし、一つずつ着実にステップを踏めば、対応できるレベルの英語力を身につけられます。この記事では、慶應義塾大学商学部の英語を攻略して、高得点を獲得するためのロードマップを詳しく紹介します。

慶應義塾大学商学部の英語出題傾向

慶大商学部の英語の4技能の比率はリーディングが約8割、ライティングが約2割です。中でもリーディングは長文が非常に長く、どれだけスピーディーに設問をこなせるかが課題になります。

慶應義塾大学 商学部英語の各問題の特徴

大問構成はこのようになっています。内容は2020年度のA方式・前期の過去問題に基づいています。

  • 第1問 長文読解
  • 第2問 長文読解
  • 第3問 長文読解
  • 第4問 空所補充
  • 第5問 空所補充
  • 第6問 内容一致
  • 第7問 単語変換含む長文空所補充
  • 第8問 単語変換含む長文空所補充

第1問 長文読解

第1問はA4用紙1枚半ほどの長文を読み、文の趣旨を読み解く問題です。設問数は合計で10問あります。問題は指定された文章を的確に表す選択肢を選ぶものや、因果関係などを問うものが多い傾向にあります。問題文も英語のため、求められるリーディングの知識は高い方だといえるでしょう。

第2問 長文読解

第2問も第1問と同様、A4用紙1枚半程度の長文読解です。一つ一つの単語は難しくありませんが、本文と問題の内容を正しく読み取り、内容にそぐわない選択肢を素早く消去しなければいけません。合計の設問数は8問です。

第3問 長文読解

第3問も第1、2問と同様の長さの長文読解です。設問数は合計9問あり、文脈から正しいもの、間違っている選択肢を選ぶ力や、文中の単語と同義語の選択肢を探す力が問われます。第1問から長文が続くため、集中力をキープできるかどうかもポイントといえるでしょう。

第4問 空所補充

第4問は、短文を読んで空欄を埋める空所補充です。設問数は全部で6問ほど。複数の文法を含む短文や、単語の意味がわからないと解けない問題が多い傾向にあります。

第5問 空所補充

第5問も同じく空所補充です。A4用紙の3分の1くらいの文章を読み、カッコに当てはまる単語を選択します。動詞や前置詞、比較級など幅広く出題されるため、一通りの単語・英文法をを理解して十分なリーディング演習を積む必要があります。

第6問 内容一致

第6問は内容一致問題です。時事に関する文章を読み、パラグラフごとの設問に答えていきます。問題数は4問と少なめですが、1問ごとの文章は5行から8行ほどあるため、スピーディーに読み解き正しい選択肢を見つける力を養う必要があります。

第7問 単語変換含む長文空所補充

第7問からは記述形式に変わり、単語の変換を含む長文の空所補充問題を解きます。また、ただ単語を当てはめるだけでなく、動詞を名詞に変更しなければいけません。条件に合わないものは不正解となるため、慎重かつ素早く進めていく必要があります。

第8問 単語変換含む長文空所補充

第8問も第7問と同じように、文章の中にある空欄に単語を当てはめていく問題です。文章の長さはA4用紙半分程度と、序盤の長文よりボリュームは少なめです。しかし問題のレベルた依然として高く、集中力を落とさずに文章を読み続けるバイタリティが欠かせません。

慶應義塾大学商学部英語の時間配分の例

慶大商学部の英語はとにかく長文読解が多いため、最初の第3問まではそのまま進めて、第4問に入る前に第6問、7問を解くのがおすすめです。文法問題やパラグラフごとに読み解く問題は後半に持ってきて、集中力が高いうちに読解問題を解き切ってしまいましょう。

時間配分の例

00:00 第1問 長文読解(15)
00:15 第2問 長文読解(15)
00:30 第3問 長文読解(15)
00:45 第7問 単語変換含む長文空所補充(10)
00:55 第8問 単語変換含む長文空所補充(10)
01:05 第4問 空所補充(10)
01:10 第5問 空所補充(5)
01:20 第6問 内容一致(10)

最初の長文読解に時間をかけすぎると後半が苦しくなるので、最初の読解はなるべく早く終わらせて、答えが出ないものに時間をかけすぎないようにしましょう。

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慶應義塾大商学部英語で必要な学力レベル

慶大商学部の英語はほとんどがリーディングですが、一部記述式の問題も含まれています。もっとも必要とされるのは長文読解のスキルなので、繰り返し問題を解き演習する必要があるでしょう。

レーダーチャート

ここでは、学習塾STRUXが使用しているレーダーチャート分析をもとに、慶應義塾大商学部の英語に必要な参考書・レベルをチェックしていきます。

慶應義塾大学商学部のレーダーチャートはこのようになります。

慶應義塾大商学部の英語で求められるのは、単語、文法、英文解釈、長文読解スキルです。どの分野においても高い水準が求められ、特に長文読解においては最高レベルのスキルが問われます。

英単語

英単語はレベル3。基礎的な単語を覚えておけば、単語そのものに苦労することはありません。慶大商学部では単語の穴埋めや同義語を問う設問が多いため、一つの意味を覚えておくだけでは不十分です。複数の意味を覚えて、文章の中でどのようなニュアンスで使われているかを捉えなければいけません。

英文法

英文法はレべル3。空所補充では基本的な英文法の問題が数問出されるため、手堅く取っておきたいところです。複数の英文法が含まれる短文もあるため、問題演習を重ねてミスを減らすことが大切です。

英文解釈

英文解釈はレベル3。そこまで難しい内容ではありませんが、大量の長文を読みつつ、内容を理解する力が問われるため、一筋縄ではいきません。集中力を維持しながら正しく文脈を読み取るトレーニングが必要になります。

長文読解

長文読解はレベル5。ボリュームが多く、設問の内容もトップクラスの難しさです。基礎的な文法や単語を習得していることはもちろん、速読の練習や演習の数をこなして、実力を底上げする必要があるでしょう。

慶應義塾大学商学部英語が解けるようになるためのレベル別勉強法

ここからは、慶大商学部の英語を攻略するための具体的な勉強方法を解説します。今から受験勉強を始める人も、一通りの基礎を習得した人も、該当するレベルから読み進めて、着実にレベルアップしていってください。

まずは高校英語の基礎を固める

慶大商学部の英語を攻略するためには、英単語と英文法の基礎固めが欠かせません。テキストは基本を網羅している「ターゲット1200」、「高校英文法をひとつひとつわかりやすく。」を使うのがおすすめです。また並行して、「読解入門」と「イチからBasic」も行えるといいでしょう。

まずはこれらのテキストを一通り終えて、8割程度正解できるようになるまで繰り返しましょう。単語帳は最低でも3周して、全問正解できることを目標としてください。高い正答率をキープできるようになったら、次の段階へ進みます。

大学入試の基礎を固める

高校の基礎学習を終えたら、入試の基礎固めに入りましょう。単語は引き続きターゲット1200、そのほかにスタディサプリや英文解釈も本格的に始めていきます。

これらのテキストを、高校1年から2年の中ごろまでに2周するのが理想です。難なく問題を解けるようになったら、次のステップに行きましょう。

次に進むポイント

  • ターゲット1200の単語を9割以上覚えている
  • 基礎的な文法を習得している
  • 英文解釈の基本を理解している

基礎レベルを底上げして共通テストレベルを攻略する

基礎固めが終わったら、共通テストレベルで高得点を獲得するための対策に入ります。共通テストやその前身のセンター試験は、基本ができていることの確認ができる問題ばかりです。紹介するテキストが8割程度正解できるようになるまで、繰り返し解きましょう。慶大商学部の英語は長文読解がカギですから、早期に長文に慣れるために、イチから500やポラリス1にも着手します。

センター試験対策の単語は、さらにレベルアップして、「ターゲット1900」の単語も覚えていきます。スタサプやVintageも進めて、ある程度点が取れるようになったら英文解釈と長文読解に入りましょう。これらが8割から9割取れるようになれば、センター試験の英語も難なく解けます。高校2年の冬から高校3年の春までに終えられると、その後の対策に時間をかけられるでしょう。

次に進むポイント

  • 「ターゲット1900」を9割以上正解できる
  • 英文法のテキストを2周以上解いた
  • センター過去問で7割以上とれる

慶大商学部のカギ「長文読解」の演習を積む

慶大商学部の英語を攻略するためには、スピーディーに長文を読む力と、限られた時間の中で適切な答えを見つける演習が必要です。長文読解の問題演習を積んで、速読の力を付けましょう。途中でつまづくようなことがあれば、手前のステップで紹介したテキストを見直してみてください。

これらのテキストを一通り解いて、7から8割正解できるようになったら、次に進みます。長文読解用のテキストの中でも、もっとも難しいポラリス3を解いてから、過去問演習に入ります。

ここまでのテキスト演習は高校3年の秋までには終えて、11月頃から過去問演習に入るのが理想です。過去問を解くときは、実際に試験を受けている状態と同じような状況を想定して、タイマーを使って問題を解きましょう。

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監修者|橋本拓磨

橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届ける「ストマガ」の監修を務めている。

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