慶應義塾大学経済学部


慶應義塾大学経済学部英語の入試対策!ポイントは英作文と英語長文!

慶應大学経済学部英語の傾向と対策

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  • 2025年度入試から学習指導要領の変更に伴い、各大学の入試配点や出題範囲の変更が予定されています。順次更新していますが、一部古い情報が含まれている可能性もあるので、記事の更新日を必ずご確認ください。

慶應義塾大学経済学部の英語では長文を素早く正確に理解する力と論理的な英作文を書く力が求められるため、日頃から様々な英文に触れることが重要です。

長文や問題量の多さに圧倒されないためには対策を重ね、丁寧に問題に取り組んでいくことが合格への近道となります。

この記事では慶應義塾大学経済学部合格に向けた対策を段階に分けてお伝えしていきます。

慶應義塾大学の英語出題傾向

総合すると2000語以上の長文が出題されるため、「読み」の割合が多くなっています。単語や文法、英文解釈など英語の基礎を早い段階に確実にし、できる限り様々な長文読解に取り組んでいく必要があります。

また高いレベルの「書き」の力も求められるため「読み」と「書き」どちらもバランス良く勉強を進めていきましょう。

慶應義塾大学英語の各問題の特徴

大問構成はこのようになっています。

  • 第1問 長文読解
  • 第2問 長文読解
  • 第3問 長文読解
  • 第4問 会話英訳
  • 第5問 意見表明型英作文

第1問  長文読解

長文は700語程度。主に空所補充問題が出題されます。文脈から答えを選ぶ問題に加え、数問ほど文法に関する問題があります。

パラグラフ毎のテーマが明快で、比較的読みやすい長文ではありますが、制限時間内に解答する練習が必要です。

第2問 長文読解

長文は第1問と同程度の700語程度。主に空所補充問題で、内容一致問題やアクセントに関する問題が出題されます。

英文法に関する知識が必要とされる問題は確実に落とさないなど、小さなミスを防ぐことがポイントです。

第3問 長文読解

900語程度の長文。空所補充問題、内容一致問題、発音に関する問題です。

第1問から続く長文読解で、集中力を切らさずに解くことが合否の分かれ道です。
英文を丁寧に読めていれば文脈から答えが導き出せるような問題になっています。

第4問 会話英訳

日常で見られる短い会話を英訳する問題が出題されます。難しい表現を用いる必要はなく、英単語や英熟語などのスペルミスに気をつけましょう。またできる限り英会話表現を勉強しておくことで、より自然な英訳に近づきます。

第5問 意見表明型英作文

先に出題された長文読解のテーマに沿った短い設問が2問提示されます。どちらかを選択し、問いに対する自分の意見を述べる問題です。ただ意見を述べるだけではなく、自分と異なる見解を先に出題された長文から必ず一つ引用し、それに対して反論することが求められます。短い時間内で、譲歩などを用いた論理的な英作文を書ける力が必要です。

慶應義塾大学経済学部の英語の時間配分の例

試験時間は100分。試験時間に対して問題量が多いですが、焦らずに解いていくことが求められます。

長文読解問題で、解答に悩むような問題に時間をかけたり、後からじっくり解答する時間を設けておくことは難しいでしょう。そのため一度読みでできる限り文章を理解し、問題を進めていく必要があります。

時間配分の例

00:00
第1問 長文読解(20)

00:20
第2問 長文読解(20)

00:40
第3問 長文読解(20)

00:60
第4問 会話英訳(15)

00:75
第5問 意見表明型英作文(20)

00:00 第1問 長文和訳(20)
00:20 第2問 長文読解(20)
00:40 第4問 会話英訳(15)
00:75 第5問 意見表明型英作文(20)

時間配分の一例ですが、会話英訳が得意な人ならば、始めの10分以内に解答することで、英作文や長文読解に余裕を持って解答することができます。自分に合った時間配分は赤本を解いてそれぞれ対策を練りましょう。

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慶應義塾大学経済学部の英語で必要な学力レベル

ここからは慶大経済学部合格に向けてどれくらいの英語力が必要となるかを見ていきましょう。

レーダーチャート

ここでは、学習塾STRUXが使用しているレーダーチャート分析をもとに、慶大経済学部の英語に必要な参考書・レベルをチェックしていきます。

慶應義塾大学経済学部のレーダーチャートはこのようになります。

特に長文読解、英作文の難易度が高いことが分かります。長文読解のみならず、文法やアクセントに関する問題も数問程度出題されるため、単語や文法の勉強も怠らずに進めましょう。また長文の主旨を正確に理解するには英文解釈の力も非常に重要です。

英単語

英単語はレベル3。共通テストレベルの単語を覚えたら、ターゲット1900に取り組みましょう。長文読解で難しい英単語を見つけることもありますが、文脈から読み取れることが多く、まずはターゲット1900を押さえておくことが重要です。その後長文を読んでいく中で出会った単語を覚えていきましょう。

共通テストレベルの英単語は高校1年生の間に覚えることで、他の対策にかける時間を増やすことができます。

英文法

英文法はレベル3。なんとなく長文を理解できるけれども、文法を苦手とする人は多く見られます。基本的な英文法は共通入試レベルの英単語と同じく、高校1年生の間に理解しておきましょう。

また英訳や英作文での文法ミスを防ぐためにも英文法の勉強は重要です。

英文解釈

英文解釈はレベル3。和訳問題は出題されませんが、長文を正確に読み進めていくために最も重要なのが英文解釈の力です。

単語や文法を固めた後、すぐに長文問題に取り掛かるのではなく、基礎的な英文解釈問題集に取り組むことで、長文読解の勉強を進めやすくなります。

長文読解

長文読解はレベル4。慶大対策の要となる長文読解では、大まかなテーマだけではなく、段落ごとのテーマは何かを意識しながら長文を読む力が必要。様々な長文に触れていくことが対策となります。

内容理解に関する問題に加え、文脈から答えを見つけ出す問題に慣れることが大切です。

英作文

英作文はレベル4。ミスなく書くことに加え、論理的に意見をまとめなければなりません。長文から自分と異なる意見を引用しなければならず、引用を簡潔にまとめ直す力も求められます。

英作文を書く際は主旨から外れないように、意見は2点ほどに絞りましょう。慣れない間は、英作文問題の解答を暗記することで英作文の作成の仕方を学ぶことができます。

慶應義塾大学経済学部の英語が解けるようになるためのレベル別勉強法

それでは具体的にどのように勉強を進めていけば良いのでしょうか。

受験勉強を始めたばかりの方は順番に読み進めていき、合格に向けて何が必要か、考えていくきっかけとなれば幸いです。

また、現在すでに慶大経済学部の英語対策を進めているけれども、対策に不安を感じていたり、苦手な分野の対策はどうすればいいか悩んでいる方は必要なところを読み進めてください。

始めの第一歩!基本の「英単語」と「英文法」

英語が苦手と感じている人はもちろんですが、英語が得意な人も英語の基本を再確認することが大切です。基礎を学び直すことで理解できる英語は必ず増えるはずです。

できれば「ターゲット1200」を高校1年生の間に9割近く覚え、早い段階で「ターゲット1900」に進みましょう。英作文でのスペルミスを防ぐためにも、英単語の意味を暗記するだけでなく、実際に書くことができるかを確認しながら勉強しましょう。

英文法が苦手な人は、むやみに問題集を解いていく前に、まずは解説本を利用することで苦手意識を無くしましょう。それでも難しいと感じる場合は中学生の英文法から学び直すこともおすすめです。

基本的な英単語、英文法に自信を持てるようになったら、英文解釈にも取りかかりましょう。

次に進むポイント

  • ターゲット1900の単語の7割程度は意味を覚え、かつスペルミスもない
  • 高校で学ぶ基本的な文法を理解している
  • 文構造を把握しながら英文を読むことができる

長文読解に挑戦!「英文解釈」と「長文読解」

英語の基本を学び、少しずつ英語が分かるようになってきたら次は長文読解に挑戦していきます。300語程度の短めな長文から解き始め、次いで500語程度の長文問題に取り組みます。

始めのうちは長文を読み進めていくことが難しいかもしれません。そんな場合は、日本語訳を読んでから長文を読む方法もあります。全体の概要をザッと事前に把握してから本文を読むことで、長文に対する苦手意識を感じてしまうことを防ぐことができます。また問題を解いた後は、必ず分からなかった単語をチェックしたり、間違えた問題の解説を読んだりしましょう。解答を知った後に文章を読み返すことで問題を作成した人の視点に立つことができ、考える力を鍛えることで英語力アップに繋がります。

参考書に英文の音声が収録されている場合は、問題を解いた後に音声を活用しましょう。シャドーイングや音読をすることで、一文一文を流れるように理解できるようになる助けとなり、長文を読むスピードが上がっていくはずです。

次に進むポイント

  • 500語程度の長文読解問題で7割以上正解できる
  • 英文を前後せずに流れるように読み進めることができる。
  • 基礎的な英文解釈問題を解くことができる

確実に点を取るために! 「長文読解」「英作文」

ここからはよりハイレベルな問題集に取り組んでいきます。

700語以上の長文読解では、全体のテーマを把握することに加え、パラグラフごとのテーマを理解していくことが大切です。設問に関する情報が文中のどこで述べられていたのか、すぐに探すことができます。時間のロスになるため、長文を読み直す時間はできる限り減らしましょう。

「英作文トレーニング必修編」は分かりやすい対話形式で短い英作文の書き方を学べます。実際に書いてみることで、意外と忘れている単語や文法が明確となります。また、問題を解く中で英語表現が分からなかったり思いつかなかった時でも、別の言葉に言い換えて書く練習をしましょう。

次に進むポイント

  • パラグラフごとのテーマを理解しながら長文が読める
  • 前後の文脈から解答を導く空所補充問題が解ける
  • 短い英作文をミスなく書ける

ここまで取り組んできたことで、合格への自信がついてきたはずです。
最後の追い上げとして「英文解釈の透視図」のような難易度の高い英文解釈問題を解くことでハイレベルな長文を読む力につなげましょう。受験期直前になると長文問題をひたすら解いてしまいがちですが、英文解釈の質をより高めることも大切です。

また英作文は書き慣れていくことで着実に力がつきます。最後まで諦めずに頑張りましょう。解説に掲載されている英文は暗記する勢いで勉強しましょう。

論理的な英作文を書くためには日本語の力も必要です。日頃から様々なテーマやニュースに対して簡潔に意見をまとめる練習をしましょう。また自分とは異なる意見を学ぶことで書ける英作文の幅が広がります。

  • 過去問赤本(5〜10年分)
  • 過去問慶応大の英語

試験時間に対して問題数が多いため、時間配分の対策を行うことも非常に重要です。赤本を5年程度取り組むことで、試験当日どのように問題を解いていくか、戦略を立てましょう。過去問は1度解くだけなく、何度か繰り返し解くことで、問題形式に慣れることができます。

さらに余裕があれば直前期に初めて過去問を解くのではなく、高校2年生の段階で一年分解いてみることをおすすめします。問題の傾向を早めに知ることで、合格に向けて何が必要なのか分析しましょう。

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監修者|橋本拓磨

橋本拓磨

東京大学法学部を卒業。在学時から学習塾STRUXの立ち上げに関わり、教務主任として塾のカリキュラム開発を担当してきた。現在は塾長として学習塾STRUXの運営を行っている。勉強を頑張っている高校生に受験を通して成功体験を得て欲しいという思いから全国の高校生に勉強効率や勉強法などを届ける「ストマガ」の監修を務めている。

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